ブルゴーニュで最も優美で繊細と謳われる シャンボール・ミュジニー
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2021.05.26
コート・ド・ニュイ地区でもっとも女性的と形容されるシャンボール・ミュジニー。標高の高さと複雑な土壌がもたらす多様性が、世界中のワインラヴァーを虜にしています。
シャンボール・ミュジニーは北側をモレ・サン・ドニ、南側をヴージョに挟まれた小さな村です。標高250~350メートルとやや高めに位置した畑は、石灰岩質で粘土質が少ないのが特徴です。とくに土中の活性石灰岩の比率が非常に高いため、ブドウは軽い栄養失調ぎみとなることで、ブドウの色付きが浅くなり、それがしなやかでエレガントなワインを造ると言われています。
シャンボール・ミュジニーには2つのグラン・クリュがありますが、その特級畑に挟まれるように1級畑がひしめいています。中でも「恋する乙女たち」と言う名を持つ1級畑レ・ザムルーズLes Amoureusesは、品質、人気においてもグラン・クリュに肩を並べるほど素晴らしい畑です。
シャンボール・ミュジニーの2つの特級畑
北端に位置するボンヌ・マールと南端に位置するミュジニーでは、ワインの特徴が異なるのも面白いところです。
ミュジニー Musigny
ヴージョやフラジェ・エシェゾー側に位置し、標高270~300メートルにある畑は勾配が急な斜面で、日当たりが良いのが特徴です。その斜面の下部にはクロ・ド・ヴージョが接しています。ミュジニーの土壌は石灰質を多く含んでいるため、優美な骨格に加え複雑さと気品を備え、ブルゴーニュワインマニアの垂涎の的となっています。
ちなみに、ミュジニーの7割に当たる7.12ヘクタールをコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエが所有しています。
写真:COMTE GEORGE DE VOGUE
写真:JACQUE-FREDERIC MUGNIER
ボンヌ・マールBonnes-Mares
ミュジニーが南側のヴージョに接しているのに対し、ボンヌ・マールは北側のモレ・サン・ドニにまたがるグラン・クリュです。土壌は畑を対角線上に走る畦道を境に、テール・ブランシュ(白亜の大地)とテール・ルージュ(赤い大地)に分かれ、そのことがボンヌ・マールのワインをより複雑にしています。
ボンヌ・マールは比較的粘土質を多く含む土壌で、15.06ヘクタールの内、シャンボール・ミュジニー側に13.54ヘクタール、モレ・サン・ドニ側に1.52ヘクタール、クロ・ド・タールに接しており、堅固で長命なしっかりした肉付きのあるタイプのワインになります。
ボーヌとディジョンを結ぶ路線バスは、シャンボール村を縫うように走っていきますので、車窓からあこがれのドメーヌを眺めることも可能です。
※地図の出典:https://www.bourgogne-wines.jp/
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