シャルム・シャンベルタン グラン・クリュ 2011年 ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス
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銘柄 | シャルム・シャンベルタン グラン・クリュ 2011年 ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス |
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タイプ | Red wine |
ヴィンテージ | 2011 |
品種 | |
生産者 | カミュ・ペール・エ・フィス |
生産地 | フランス > ブルゴーニュ |
容量 | 750ml |
商品説明
生産量の70%をドメーヌ元詰し、残りはネゴシアンに販売。現在は娘のエディーとの二人三脚でドメーヌを運営している。 何といってもこのドメーヌの最大の魅力は自らのセラーに古酒を多く所有していることです。古典的ブルゴーニュのなめらかながら素朴な質感。健全な熟成によるピノ・ノワールの魅力を感じさせてくれる数少ない蔵ではないでしょうか?
ユベールのワイン造りは至ってシンプル。発酵時の温度調節機の導入はなされたが、基本的には約50年間なにも変わっていない。40年を越える葡萄樹から産まれる健全な葡萄は収穫後100%除梗され、1週間から10日の1次発酵に入る。ルモンタージュとピジャージュを1日1回行い、ユベールお気に入りの1920年製のプレス機でゆっくりプレスされたワインは15〜18ヶ月、樽熟成。新樽の比率は平均で25%(グラン・クリュに関しては約50%)。できるかぎりシンプルに。人為的介入を最小限に抑え、1つ1つの作業を丁寧に行うことでブルゴーニュの、シャンベルタンの威厳が生まれると言う。ユベールにとっては何も特別なことはないが今のブルゴーニュにおいては稀有な存在かもしれない。
「ワイナート」第43号のシャンベルタン特集で、カミュがあれほど大々的に取り上げられたことを喜ばれたプロの方は多いのではないでしょうか。昔からこのドメーヌと親交のある私たちも、非常に嬉しく思いました。また、取引のあるブルゴーニュの新世代生産者達にこのことを話したら、みんなとても喜んでいました。
ユベール・カミュは、ヴィニュロンとしての在り方についても、その素晴らしいワインについても、多くの良心的な新世代達から深く尊敬されている「クラシック・ブルゴーニュの本流」であり、今回のことは大きな意味があると思いました。
それを記念して、ユベール・カミュが大切に貯蔵してきた蔵出しバックヴィンテージの大特集を組ませていただきました。
〜インポーター、ヌーヴェル・セレクションのコメント〜
1.69ヘクタールを所有する、シャンベルタン第4の地主。シャルム・シャンベルタンとマゾワイエール・シャンベルタンに至っては総面積の4分の1弱となる6.9ヘクタールを所有する、大ドメーヌ。1732年からの記録が残る名家、カミュ。ユベールは1981年から2004年の長きにわたってINAOブルゴーニュ支部長を務め、1989年から2002年まではブルゴーニュ委員会を率い、ブルゴーニュワインの品質と評価を現在の高みに導いた足代の貢献者のひとりとして、1990年にはレジョン・ドヌール勲章を国家から授与されているほどの人物だ。贅沢をしようとすればできるはずだ。70歳になってまで当主みずから、こんな単純な肉体労働をすることはないはずだ。
しかしユベールは言った。「1970年に父と一緒に働くようになってから、ずっと自分は体を使う作業をしてきた。98年に80歳で亡くなった父は、死の直前まで働いていた。自分にとってはそれが普通なことだ。」これがブルゴーニュの魂のありようだと、その時思った。
ユベールは言った「7世紀から歴史のあるシャンベルタンと比べれば、12世紀以降のクロ・ド・ヴージョなど少年のようなものだ。」経験を積んだ彼だからこそ、見えるものがあり、できることがある。彼のワインの中で、人間の歴史と土地の歴史が重なって深い輝きを放ち、人間の精神と土地の精神が合わさって重い存在感を示す。末葉に拘泥せず、声高に主張せず、しかし気がつけばそこに威風堂々として構える。雄大なワイン、シャンベルタン。諦観の静寂の中に、口蓋を全方位的に満たし、うねり、渦巻き、長久の余韻を保つ。そんなカミュのシャンベルタンこそが、シャンベルタンらしいシャンベルタンだと言えよう。
〜ワイナート 43号より抜粋〜
シャルム=シャンベルタンについて、マットクレイマー氏は、
シャルム=シャンベルタンとマゾワイエール=シャンベルタンをいっしょに紹介するのは、ともにぶどう畑を同じくする同じワインだからだ。ただ、地図のうえではいつも両者は区別がつく。マゾワイエールはシャルムの下にあって、モレ=サン・ドニに接する。シャルムはシャンベルタンの真下にあるが法ではどちらもシャルム=シャンベルタンとして売ってもかまわない。
じかにシャンベルタンに接しているぶん、シャルムのほうがすぐれているだろうと考えたくなるけれど、だれもそうは思わないらしい。土地の傾きぐあいをみると、たしかに理由の一端をうかがえる。シャンベルタンとシャルムとを隔てる道をわたると、地面はがくんと落ち込んで、低くなったぶどう畑がはじまる。実際、道路を仰ぐシャルムの畑にはいくつも亀裂が走っていて、切り立った段差からは、両方の畑の大きなちがいを見てとることができる。
細かい話だがぶどう畑をマゾワイエールのほうにだけもっている生産者は知名度の高いシャルムでなしに、マゾワイエールの名を選ぶことができる。わたしの知るなかで、そうするのを常としているのはドメーヌ・カミュだけである。
よくえらばれるのはシャルムの名のほうだ。そしてジュヴレの特級畑すべてのなかで、シャルムがいちばんわかりやすい。熟成はどれよりもはやく、やわらかいうえ、果実味がきわだっている。思うにシャルムはきびしいという表現は似つかわしくないが、だからといってワイン作りが手ぬるいということはまったくない。正直にいえば、特級のなかでもっとも地味な存在だが、それでも愉しみあふれるワインであることにかわりはない。
シャルム・シャンベルタン グラン・クリュ 2011年 ドメーヌ カミュ・ペール・エ・フィス
シャルム特級も名乗れるためシャルム・シャンベルタンとしてリリースされることが多いが、カミュはシャルムとマゾワイエールをはっきり区別してリリース。近年は評価も見直され、新世代の生産者を中心にユベール・カミュ爺のヴィニュロンとしての在り方とその素晴らしいワインについて深く尊敬され再認識されています。
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