
クリュッグは世界中に熱狂的な愛好家を持つ、最高峰のシャンパーニュ・メゾンのひとつ。
毎年最高のシャンパーニュを生み出しており、「シャンパーニュの帝王」とも称されます。
そしてTERRADA WINE オンラインストアは、国内初となるメゾン公認のオンラインストア。
2025年秋、現当主オリヴィエ・クリュッグ氏が来日され、寺田倉庫にてセミナーを開催いただきました。
セミナーではグランド・キュヴェ最新エディションのクリュッグ・グランド・キュヴェ 173 エディションをはじめ数種をテイスティングさせていただき、クリュッグが誇るラインナップの魅力を深く知ることができました。
今回はセミナーのレポートを交えながら、クリュッグ、そしてクリュッグ グランド・キュヴェの魅力をご紹介します。

目次
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クリュッグとは
メゾン クリュッグは1843年、妥協のない哲学と先見の明を持ったヨーゼフ・クリュッグにより、ランスで創業されました。
「シャンパーニュの本質は歓びである」という信念のもと、ヨーゼフが夢見たのは、気候に左右されることなく毎年最高のシャンパーニュを造ること。
シャンパーニュ造りに対する極めて独創的なアプローチを貫いたヨーゼフは、ヴィンテージという概念を超えた最高に芳醇なシャンパーニュを作り上げることを目指しました。

そして、すべてのシャンパーニュの個性を等しく尊重するという理念のもと、クリュッグが創業されました。
以来、メゾンは6世代にわたってヨーゼフの、今でいうプレステージ・キュヴェを毎年造る、という夢を受け継ぎ、そのビジョンとサヴォアフェールに磨きをかけています。
創業者の夢の再現「クリュッグ グランド・キュヴェ」
グランド・キュヴェはクリュッグを代表するシャンパーニュ。
一次発酵は全てオークの小樽で行われ、10年にわたる収穫年の異なる120種類以上のワインをブレンドし、単一年のワインだけでは表現できない豊かな味わいと香りを実現しています。
単なるブレンドされたシャンパーニュではなく、創業者ヨーゼフの夢そのものであるという、グランド・キュヴェ。

当時、毎年造られるNV(ノン・ヴィンテージ)のシャンパーニュのクオリティは、良年にのみ生産されるヴィンテージシャンパーニュには及びませんでした。
もちろん出来の良いノン・ヴィンテージも存在しましたが、驚きを伴い称賛されるようなものは無かったといいます。
しかし、ヴィンテージ対ノンヴィンテージという構図そのものに、ヨーゼフは疑問を呈しました。
今で言うプレステージ・キュヴェを毎年造ることを目標に、グランド・キュヴェのプロジェクトが始まったのです。
クリュッグ グランド・キュヴェへの思い
どれだけ天候に恵まれ良質なブドウを収穫できたとしても、グランド・キュヴェとして再現したいスタイル・基準に至ることはなく、完成度を高めるためにブレンドをするそうです。

毎年異なるコンセプトを設けることはせず、単純に完璧な「グランド・キュヴェ」を求めて味を探していく。
もちろんエディション毎に異なる味わいに仕上がりますが、いずれもグランド・キュヴェらしさ・スタイルを損なうことは無いと言います。
毎年セラーから出てすぐの最新エディションをワインのエキスパート達がテイスティングするそうですが、皆、毎年グランド・キュヴェだ。とコメントするそうです。

創業者の夢を再現し続けているグランド・キュヴェからは、芸術と称されるブレンドの卓越した技術・リザーヴワインなどの管理や熟成の忍耐に加え、メゾンとしての誇りが感じられました。
クリュッグ グランド・キュヴェ 173 エディション
最新エディションとなるこちらは、13年の異なる収穫年 から、150種類ものワインをブレンド。
最も古いワインで2001年から、最も新しいもので2017年のワインが使用されています。
リザーブワインが全体の31%を占め、ピノ・ノワール 44%、シャルドネ 34%、ムニエ 22%により構成されています。
テイスティングコメント
アロマはレモン、ドライフルーツ、花の蜜、ハチミツ、ミネラル、パンドミやイースト。
一口飲み込んだ後に、これらの風味が層を重ねるように戻ってきます。
収斂性のあるしっかりとした酸味と精密なストラクチャ、グラスに注いでから時間が経ってもフレッシュさが最後まで損なわれない点が印象的でした。

現在販売中のクリュッグ グランド・キュヴェはこちら
※クリュッグ グランド・キュヴェ 173 エディションは2025年12月販売開始予定です。
販売開始の際にはニュースレターをお送りしますので、ぜひニュースレター設定にて「ワインの保管・購入サービス」にチェックを入れてお待ちください。
その他、手掛けるラインアップ
グランド・キュヴェのほか、クリュッグ ヴィンテージ 2011、そしてクリュッグ ロゼの最新エディション、クリュッグ ロゼ 29 エディションもご紹介いただき、試飲を行いました。
クリュッグ ヴィンテージ

セラーで10年以上熟成された表情豊かなワインをブレンドし、各年の唯一無二の個性を讃えるクリュッグ ヴィンテージ。
その年の特徴的な気候と、テイスティング委員会を驚かせ、魅了し、感動させた個性を物語る存在です。
一般的にシャンパーニュメゾンでは、出来の良いブドウを収穫できた年にはヴィンテージが造られます。
クリュッグでも同じことが言えますが、例えば歴史的なグレートヴィンテージと言われている2012年は、クリュッグではヴィンテージを造っていません。
グランド・キュヴェに使用し、それ以外はリザーヴワインへと回したそうです。

クリュッグではグランド・キュヴェが最も優先され、その上でその年の個性を表現するためにヴィンテージが造られます。
クリュッグ グランド・キュヴェ(ノンヴィンテージ)とクリュッグ ヴィンテージ(ヴィンテージ)の間にクオリティの差は無いという言葉が印象的でした。
クリュッグ ヴィンテージ 2011
クリュッグ ヴィンテージ 2011は予測不可能な年を表現しており、フィネスと力強さを併せ持っています。
メゾンのテイスティング委員会は「Spirited Roundness(気骨ある丸み)」というニックネームを付けました。
ピノ・ノワールを46%、シャルドネを37%、ムニエを17%配合した、この上ないフレッシュさが魅力の仕上がりです。
テイスティングコメント
レモン、グレープフルーツ、蜜リンゴのようなアロマに鋭い酸味、クリアながら存在感のある質感。
余韻が非常に長く、厚みがあるため寿命の長さ・長期熟成のポテンシャルを感じました。

クリュッグ ヴィンテージ 2011 750ml【正規品】専用BOX付き
TERRADA WINE オンラインストア
63,800円
クリュッグ ロゼ
ロゼは現当主オリヴィエ氏の先代が編み出したプロジェクト。
クリュッグとしてのクオリティを持ったロゼを造りたい、という思いから生み出されました。

「ロゼであること」よりも、「クリュッグであること」の方を先に感じられる味わいが追求されており、KRUGラヴァーにこそ飲んで欲しい逸品。
現地で来客をもてなす際には赤ワインの代わりに提供すると言い、食事と合わせやすい点も魅力のひとつ。
デリケートでエレガント、静謐ながらシャープで力強い味わいは素晴らしい料理との相性が良く、あん肝とのペアリングが印象に残っているそうです。
クリュッグ ロゼ 29 エディション
異なる29年から5種類のワインをブレンドし、最も若いワインは2017年から、最も古いワインは2010年のものを使用しています。
リザーブワインが33%使用され、ピノ・ノワール53%(うち、伝統的な浸漬法によるピノ・ノワールは11%)、シャルドネ28%、ムニエ19%で構成されています。
テイスティングコメント
キイチゴ、ラズベリー、花の蜜や小さいバラ、枝付き干しブドウのようなピュアで上品なアロマ。
非常にきめ細やかながらしっかりとした酸味を備えてタイトにまとまっており、エレガントさを感じました。
現在販売中のクリュッグ ロゼはこちら
最後に

オリヴィエ氏曰く、偉大なワインとは、時間とともにより多くの「美」を身に着けていくもの。
長期熟成のポテンシャルを備えた最高峰のシャンパーニュ、クリュッグを皆様もぜひお愉しみください。
国内初となるメゾン公認のオンラインストア

また、TERRADA WINE オンラインストアは国内初となる、メゾン公認のオンラインストアです。
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