ニュイ・サン・ジョルジュから南に車で10分程度走ると、コルトンの丘と言われる、標高400メートル弱の小高い丘陵地が見えてきます。黄金の丘とも称される、まさにブルゴーニュを象徴する景観です。

東側にラドワ、南側にアロース・コルトン、西側にペルナン・ヴェルジュレスと、丘をぐるりと囲むようにブドウ畑が広がっており、斜面の160ヘクタールという広大な土地から、コルトンとコルトン・シャルルマーニュ、2つのグラン・クリュが生産されます。

コルトンの丘の斜面上部の土壌は石灰が中心で、このシャルドネに適したテロワールから、コルトン・シャルルマーニュが造られます。

ちなみに、このコルトン・シャルルマーニュの畑で、ピノ・ノワールでワインを造ると、赤ワインのコルトンを名乗ることが出来ますが、赤のコルトンの畑のシャルドネで白ワインを造ったらコルトン・シャルルマーニュになるのでしょうか?

正解は・・・

コルトン・シャルルマーニュを名乗ることは出来ません。ここで造られた白ワインは、コルトン・ブランとしてリリースされます。

またまた、豆知識です。

実は、「シャルルマーニュ」というアペラシオンも存在しますが、この畑で造られたワインはコルトン・シャルルマーニュも名乗ることが出来るため、多くはコルトン・シャルルマーニュとして販売されています。

さて、ブルゴーニュは一般的に赤ワインのコート・ド・ニュイ、白ワインのコート・ド・ボーヌと言われますが、モンラッシェと並び白ワインの頂点に君臨しているのが、コルトン・シャルルマーニュです。その最大の生産者は、ボノー・デュ・マルトレイ。畑の一部は、かつて中世の時代にヨーロッパ全土を治めた偉大な王、カール大帝が所有していた畑と言われています。

ボノー・デュ・マルトレイといえば、2017年1月、カリフォルニア・カルトワインの代表格、スクリーミングイーグルに買収されたというニュースが世界を驚かせました。さらに、マルトレイから畑を借り、DRCがコルトン・シャルルマーニュの生産を開始するというニュースも話題になりましたね。

このニュースによって多くのブルゴーニュの白ワイン愛好家からも熱い注目を集める注目の産地です。

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