サン・テステフの格付け3級、ハートラベルがトレードマークのシャトー・カロン・セギュールは、日本ではクリスマスや、記念日など特別なプレゼントとして贈られることも多い人気のワインです。

今回は、ワインラヴァーから長年愛されるワイン。カロン・セギュールの魅力と歴史についてご紹介します。

シャトー・カロン・セギュールのハートラベル

カロン・セギュールの代名詞と言える、このハートのラベルが用いられるようになったのは18世紀のこと。
シャトー・カロン・セギュールを所有していた二コラ・セギュール伯爵は、現在の5大シャトーにあたる、シャトー・ラトゥール、シャトー・ラフィット、シャトー・ムートンの3つのシャトーも所有していました。
そんな伯爵は晩年に側近から「あなたは沢山のシャトーを手にしたが、どのシャトーが一番好きか?」と尋ねられ、「我が心、カロンにあり」と名だたるシャトーを差し置いてシャトー・カロン・セギュールを一番に選びました。
ラベルにハートのマークを描きその思いを込めたと言われています。
そんなエピソードから、今では特別な思いを込めて贈られるワインになったのです。

シャトー・カロン・セギュールの歴史とこだわり

「品質のためにやるべきことは全てやる」という徹底的な品質主義はシャトーの根底に根付き、セギュール家がシャトーを手放した後も高い品質を維持し、メドック格付け3級を獲得。
1900年代にガスクトン家の手に渡ってからは、一時期低迷しましたが、1990年代以降、マダム・ガスクトンことドゥニーズ夫人の尽力でシャトーは評価を上げ、1級にも匹敵する評価を獲得するまでに復権しました。
マダムの信念は「賞を取れるワインを造ることではなく、偉大なワインを愛してくださる方々に、飲んで楽しめるものを贈ること」。
愛らしいデザインのみならず、堅実なワイン造りで長期熟成に耐えるクオリティこそ世界のワインラヴァーが信頼を寄せる所以ともいえるでしょう。

マダム・ガスクトンが亡くなったことをきっかけに、2012年、保険会社Suravenir Insurance社が株を買い取ります。
この様にしてシャトー・カロン・セギュールは、100年以上にわたって続けられてきたガスクトン家による管理が終わり、資本家による経営へと移行していく事になりました。

改装後のシャトー

こうして大きな資本を得たシャトー・カロン・セギュールは、すぐに大規模な改革に着手します。
まず老朽化が進んでいたシャトーの改装を開始し、2016年にその作業を終えます。
これには約2000万ユーロという莫大な資金を要しましたが、醸造設備は最新のものに新調され、これにより更に安定した品質のワインが生み出される様になりました。
更に彼らはブドウ園の設備を整えると共に、ブドウの樹の植え替えにも着手しています。
そして現在でもシャトーのブラッシュアップは続けられており、今後も更なるワインの品質向上が期待されています。

シャトー内様子

畑へのこだわり

シャトー・カロン・セギュールは55haの土地に、56%のカベルネ・ソーヴィニヨン、35%のメルロ、7%のカベルネ・フラン、2%のプティ・ヴェルドが植えられています。
55haはディズニーランドとほぼ同じ広さであるにも関わらず、収穫はすべて手摘みで丁寧に行われるそうです。

現在でもブドウの樹の植え替え作業が進められており、2032年にそれが終了する予定で、その際の植栽比率はカベルネ・ソーヴィニョンが70%にまで達する予定です。
シャトー・カロン・セギュールは2000年代まではメルロの比率が比較的高い柔らかい味わいのワインとして知られていましたが、現在ではカベルネ・ソーヴィニョン主体のクラシカルなボルドースタイルを追求しています。

畑の様子

シャトー・カロン・セギュールのセカンド、サードラベル

ル・マルキ・ド・カロン・セギュール

シャトー・カロン・セギュールのセカンドラベルは、ル・マルキ・ド・カロン・セギュール(Le Marquis de Calon Segur)。

このル・マルキ・ド・カロン・セギュールは、ファーストラベルのシャトー・カロン・セギュールとは異なり、メルロの比率が約75%となっています。
その結果、ワインの味わいもファーストラベルとは異なるものとして仕上がっており、かなり柔らかい飲み口が特徴です。
またファーストラベルのシャトー・カロン・セギュールが100%新樽から造られるのとは対照的に、セカンドラベルのル・マルキ・ド・カロン・セギュールは新樽の使用比率を30%に抑えている事から、樽と果実のバランスの良い味わいとなっています。
ル・マルキ・ド・カロン・セギュールは単なるセカンドラベルとしてではなく、独自の表現スタイルを追求するため、シャトー・カロン・セギュールとは違った区画のブドウが使われます。

ル・セ・ド・カロン・セギュール

加えて彼らはサードラベルとして、ル・セ・ド・カロン・セギュール(Le C de Calon Segur)というワインも造っています。

このワインには樹齢の若いブドウの樹から採れるブドウが用いられており、比較的早飲みが可能なワインとなっています。
セカンドラベル、サードラベル、いずれのワインにもシャトー・カロン・セギュールの厳格なワイン造りの基準が採用されており、彼らのワイン造りの哲学をコストパフォーマンス良く楽しむことができます。

TERRADA WINE MARKETではシャトー・カロン・セギュールのワインも取りそろえております。
ぜひこの機会をご利用ください。

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