シャブリは、フランス・ブルゴーニュ地方の北部で造られる白ワインで、すっきりとした酸味やミネラル感のある味わいが多くのワイン愛好家に親しまれています。

シャルドネを100%使用して造られますが、畑の格や区画、生産者によって味わいに違いが出るのも魅力です。

この記事では、シャブリの基礎知識や味わいの特徴、4つのアペラシオン、産地の特性、おすすめの生産者など、シャブリを選ぶ際に知っておきたいポイントを解説します。

熟成に適したワインが揃うオンラインマーケット

目次

[閉じる]

  1. シャブリとは
  2. シャブリの特徴
  3. シャブリの4つのアペラシオン
  4. シャブリの産地について
  5. シャブリのおすすめの生産者
  6. ミネラルと酸が豊富なシャブリのワイン

シャブリとは

シャブリとは、フランス・ブルゴーニュ地方の最北部に位置するシャブリ地区で造られる辛口の白ワインです。
日本に輸入されているブルゴーニュ産白ワインの半数近くを占めるとされ、国内でも親しまれています。

シャブリは、白ブドウ品種のシャルドネを100%使用して造ることがワイン法で定められています。

シャブリの特徴

シャブリは、すっきりとした味わいが魅力の白ワインです。
飲む温度や合わせる料理によって、楽しみ方が広がります。

ここでは、シャブリの味わいや香り、おすすめの飲み方、相性の良い料理について紹介します。

シャブリの味わいや香り

シャブリは、フレッシュでシャープな酸味が特徴です。
これは、シャブリ地区の冷涼な気候が影響しているといわれています。
また、生き生きとしたミネラル感も、シャブリらしさの一つです。

シャブリのおすすめの飲み方

シャブリは、種類によって適した温度が異なります。

シャブリ・グラン・クリュやシャブリ・プルミエ・クリュは、10℃〜12℃程度を目安に、冷やし過ぎずに飲むのがおすすめです。
適度な温度にすることで、豊かな香りを感じやすくなります。

一方で、比較的リーズナブルなシャブリは、しっかり冷やして飲むとよいでしょう。
よく冷やすことで、シャブリらしい酸味とキレを味わえます。

シャブリに合う料理

シャブリには、魚介類の料理がおすすめです。
キレのある味わいが、魚介のうまみや塩味を引き立てるとされています。

軽やかな飲み口のシャブリやプティ・シャブリは、生牡蠣、刺身、カルパッチョなどに向いています。
なかでも比較的リーズナブルなシャブリは、生牡蠣とよく合うといわれています。

シャブリ地区の土壌には牡蠣や貝殻の化石が含まれており、それが生牡蠣との相性の良さにつながっているという話も有名です。

ただし、プルミエ・クリュやグラン・クリュはワインの存在感が強いため、生牡蠣などに対しては、必ずしもベストな組み合わせとは限りません。
より強く複雑な味わいのシャブリ・グラン・クリュやシャブリ・プルミエ・クリュは、魚介類の料理や甲殻類と合わせるとよいでしょう。

シャブリは等級によって味わいや料理との相性が変わります。
次の見出しでは、シャブリの4つのアペラシオンについて解説します。

シャブリの4つのアペラシオン

シャブリの種類は、4段階に格付けされています。
この格付けはワインそのものではなく、ブドウが栽培される畑の格に紐づいている点が特徴です。

上位から「シャブリ・グラン・クリュ」「シャブリ・プルミエ・クリュ」「シャブリ」「プティ・シャブリ」の4つのアペラシオンがあります。

ここでは、それぞれのアペラシオンについて紹介します。

シャブリ・グラン・クリュ

シャブリ・グラン・クリュは、最上級の特級として認められた区画から造られるワインです。

シャブリのなかでも日当たりの良い限られた区画で栽培されたブドウを使用するため、生産量が少なく、希少価値が高いとされています。

グラン・クリュは7つの区画に加え、商標的に認められたもう1つの区画で造られます。
味わいは、豊富な酸とミネラル感、凝縮した果実味が感じられ、長期間の熟成にも向いています。

シャブリ・プルミエ・クリュ

シャブリ・プルミエ・クリュは、特級畑の次にあたる一級畑から造られるワインです。

一級畑は40区画あり、区画ごとに異なる個性を楽しめます。
味わいは複雑性があり、余韻の長さを感じられるのが特徴です。

シャブリ

シャブリは、グラン・クリュやプルミエ・クリュの区画を除いた、シャブリ全地域で栽培されたブドウから造られるワインです。

4つのアペラシオンの中では最もスタンダードで、生産量はシャブリ全体の半数以上を占めています。
味わいのスタイルが幅広いため、食事や好みに合わせて選びやすいワインです。

プティ・シャブリ

プティ・シャブリは、4つのアペラシオンの中で最もカジュアルに楽しめるワインです。
比較的手頃な価格のものが多く、デイリーワインとしても取り入れやすいでしょう。

穏やかな酸味があり、味わいはフレッシュでフルーティです。
軽やかな飲み口のため、気軽にシャブリを試してみたい方にも向いています。

シャブリの産地について

シャブリの味わいは、産地の土壌や区画ごとの条件によっても違いが生まれます。
ここでは、キンメリジャン土壌の特徴と、代表的な区画について紹介します。

キンメリジャン土壌

シャブリの産地を語るうえで欠かせないのが、「キンメリジャン」と呼ばれる特殊な土壌です。

キンメリジャンは、貝殻や牡蠣の化石、粘土を多く含む石灰質の土壌です。
ミネラルを豊富に含むため、シャブリ特有の酸味やミネラル感に関係しているとされています。

この土壌は、約1億5,570万年〜1億5,080万年前に形成されたとされ、その時代の名前が土壌名の由来になっています。

同じ土壌帯はシャンパーニュやロワールなどの名醸地にも広がっています。
そのなかでもシャブリは、「キンメリジャン土壌の恩恵を最も象徴的に受けている産地」として世界的にも知られています。

区画

シャブリ地区では、同じキンメリジャン土壌のエリア内でも、場所によってワインの味わいが変わります。
斜面の傾き、日当たり、風通り、土壌中の粘土や泥灰土の比率などが、ブドウの育ち方に影響するためです。

こうした条件の違いによって、同じシャブリ地区内でも区画ごとの個性が生まれます。
ここからは、グラン・クリュの7区画と代表的なプルミエ・クリュの区画について表で解説します。

〈グラン・クリュの7区画〉

畑名特徴
ブランショ
(Blanchot)
谷間を抜ける風の影響から若々しくもデリケートな味わい
ブランショ
(Blanchot)
最も有名で最もパワフルなグラン・クリュ。豊かなミネラル感と力強さがある
ヴァルミュール
(Valmur)
丘の上部に位置する畑
泥灰土由来のミネラル感と、骨格がしっかりとしたリッチな味わい
グルヌイユ
(Grenouilles)
丘の中央に位置する畑
粘土質が強く、豊かな果実味がある
ヴォーデジール
(Vaudesir)
日当たりが良く、ブドウの熟度が最も高い
花や果実のフレーバーと、柔らかな丸みがある
プリューズ
(Preuses)
華やかで比較的ライトなボディ
飲み頃も早い
ブーグロ
(Bougros)
華やかで比較的ライトなボディ
飲み頃も早い

※グラン・クリュは上記の区画に加え、ドメーヌ・ロン・デパキのムートンヌ(Moutonne)が商標として認められています。

〈代表的なプルミエ・クリュの区画〉

畑名特徴
フルショーム
(Fourchaume)
特級畑の北に位置する最高クラスの一級畑
花やスパイスの風味を纏った豊満なワイン
モンテ・ド・トネル
(Montee de Tonnerre)
最も完成度の高いワインの一つ
濃厚な果実味と白色粘土由来のミネラル感が特徴
モン・ド・ミリュー
(Mont de Milieu)
抜群の日当たりを誇る南向きの優良な斜面
果実の肉付きが良く、心地よい塩っぽさを感じるミネラル感が特徴
コート・ド・レシェ
(Cote de Lechet)
日当たりの良い南東向きの畑。最もシャブリらしい酸とミネラルを体現
ヴァイヨン
(Vaillon)
最初に格付けされた一級畑の一つ。強い粘土質由来の力強さと優美さ
モンマン
(Montmains)
涼しい気候と白亜質の強い畑。気品あるピュアなスタイル、熟成のお手本となる味わい

シャブリのおすすめの生産者

シャブリは、同じ産地のワインでも生産者によって味わいの個性が異なります。

ミネラル感や酸味の表れ方に違いがあるため、造り手ごとの傾向を知ることで、より自分に合うシャブリを見つけやすくなります。

ここでは、シャブリを代表する生産者として、ドメーヌ・ラヴノーとヴァンサン・ドーヴィサを紹介します。

ドメーヌ・ラヴノー(Domaine Raveneau)のシャブリ

ドメーヌ・ラヴノーは、シャブリを代表する名門生産者の一つです。
緻密なミネラル感と、奥行きのある味わいで知られています。

熟成によって香りや風味に複雑さが増していく点も、ドメーヌ・ラヴノーのシャブリの魅力です。

ヴァンサン・ドーヴィサ(Vincent Dauvissat)のシャブリ

ヴァンサン・ドーヴィサは、世界的に高い評価を受けるシャブリの名門生産者です。
豊かなミネラル感とエレガントな酸味が特徴で、若いうちから味わえる一方、長期熟成にも向いています。

ミネラルと酸が豊富なシャブリのワイン

シャブリは、冷涼な産地ならではの引き締まった味わいと、キンメリジャン土壌に由来するとされるミネラル感を楽しめる白ワインです。

シャブリ・グラン・クリュやシャブリ・プルミエ・クリュのように複雑な味わいを持つものから、日常の食事に取り入れやすいシャブリやプティ・シャブリまで、アペラシオンによってさまざまな個性があります。

お気に入りのシャブリを良い状態で長く保管したいとお考えなら、ワイン保管サービス「TERADA WINE」の利用がおすすめです。

TERADA WINEのサイトで購入したワインを、徹底した温湿度管理が行き届いたTERADA WINEの倉庫でそのまま長期保管できます。

自宅での保管環境が気になる方や、長期熟成を楽しみたい方は、TERADA WINEのサービスを確認してみてください。

この記事をシェアする

記事著者

寺田倉庫ソムリエチーム

寺田倉庫専属ソムリエです。 ワインの購入から保管まで、みなさまのワインライフをサポートさせていただきます。ワインについてお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

関連する記事

TERRADA WINE

ワインの購入から保管熟成までをワンストップに管理できるワイン専門サイト

  • TERRADA WINE STORAGE

    TERRADA WINE STORAGE画像

    ワインの保管に最適な、温度14℃±1℃、湿度70%±10%を完備したワインセラー。サイズ豊富・出し入れ自由なセラー保管プランと1本から利用可能なボトル保管プランよりお選びいただけます。

    詳しくはこちら
  • TERRADA WINE MARKET

    TERRADA WINE MARKET画像

    高品質なプレミアムワインが揃うオンラインマーケット。購入したワインはそのままTERRADA WINE STORAGEボトル保管へ預け入れいただけます。

    詳しくはこちら

Bourgogne

ブルゴーニュ

フランスの北東部に南北に細長く位置するブルゴーニュは、高級ワインを産出する銘醸地。
特級畑を多く有するコート・ド・ニュイ地区を含む6つの地区からなっており、プレミアム・ワインとしては、赤ワインではロマネ・コンティ、白ワインではモンラッシェと名の付く銘柄が特に有名です。