辛口白ワインの代名詞 CHABLIS
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2021.06.12
辛口白ワインの代名詞といえば、シャブリ。すっきりとキレがよく、かつ上品さを備えた味わいは食事にも合わせやすく、日本では最も売られているブルゴーニュ産白ワインとして知られています。
シャブリ地区はブルゴーニュとはいえど、シャンパーニュに近く、比較的冷涼な気候です。かつては海であったこの地域は、ジュラ期後期に地層が隆起し牡蠣や貝殻の化石がゴロゴロと転がるキンメリジャンと呼ばれる石灰質土壌が特徴で、シャープな酸と豊富なミネラル感を持ったワインが作られています。
その中でも限られた7つの区画に広がるグラン・クリュ、そして、スラン川の右岸と左岸に広がる40のプルミエ・クリュからは、シャブリ独特のテロワールを反映した個性際立つワインが生み出されています。
■Chablis Grand Cru(シャブリ・グランクリュ)
伝統的に7つのクリマ(区画)が存在し、シャブリ地区全体の生産量のわずか1%。
■Chablis Premier Cru(シャブリ・プルミエクリュ)
一級畑。特に牡蠣の化石を多く含む土壌。40のクリマで構成。
■Chablis(シャブリ)
最も面積が広く、一般的にシャブリと言えばこのレベル。
■Petit Chablis(プティ・シャブリ)
シャブリ地区全体の約15%程度。穏やかな酸が特徴。
7つあるグラン・クリュは、シャブリの町の北側の南~南西向きの斜面に集中しています。それぞれに土壌や勾配、地質が微妙に異なり、その違いがワインのキャラクターとなっています。
東から西へ順に
ブランショ:谷間を抜ける風の影響から若々しくデリケートなワインが造られます。一言で言えばフィネスのあるワイン。
レ・クロ:最大にして最も有名、最もパワフルなグラン・クリュ。豊かなミネラル感でパワフルなワイン。
ヴァルミュール:丘の上部に位置しキンメリジャンの泥灰土から、骨格がしっかりとしたリッチさが魅力。
グルヌイユ:グラン・クリュの丘の中央に位置し、粘土が強く、果実味豊かなワインが特徴。
ヴォーデジール:日当たりが良くブドウの熟度が最も高い。花や果実のフレーバーと、柔らかな丸みがあるワイン。
プリューズ:華やかで女性的。比較的ライトなボディで飲み頃も早いのが特徴と言われています。
ブーグロ:最高の日当たりと保湿性に優れた土壌から造られるアーシーでパワフルなワイン。
一般的にシャブリは熟成しないと思われがちですが、もともと熟成の必須条件であるミネラルと酸が豊富。
プルミエ・クリュ、グラン・クリュは数年から十数年熟成させると、シャルドネ本来のポテンシャルが引き出され、違った顔を見せてくれます。
※地図の出典:https://www.bourgogne-wines.jp/
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