ネゴシアンとドメーヌ、どちらとしても高品質なワインを生み出し、別格の名門として世界中で知られるルロワ社のワイン。
手掛けるワインは生産数が限られており、愛好家からの高い需要に対しても足りることは無く、その希少性を高め続けています。

世界で最も高価なワインとして長年その名を轟かせた「ロマネ・コンティ」よりも高値で取引された実績もあるという、その特徴や人気の秘密に迫ります。
目次
ブルゴーニュの名門「ルロワ社」とは
ルロワ社の概要

ワインの銘醸地ブルゴーニュにおいて、特に高品質なワインの製造や販売を手掛けることで知られ、ワイン愛好家の間でその名を知らぬ者はいないというほど。
ルロワ社は1868年にオクセー・デュレス村でネゴシアン※として創業し、1942年には初代当主の孫であるアンリ・ルロワがDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)社の共同経営者に就任。
フィロキセラの被害の只中にあった経営状況の改善に貢献したといわれます。
※ネゴシアンとは?ドメーヌとの違い
ドメーヌを名乗る生産者は自らブドウ畑を所有し、栽培~収穫、醸造、出荷・販売までを一貫して行います。
反対にネゴシアンとはフランス語で「交渉人」「卸売商人」などを指し、ワインのネゴシアンというと、畑を所有せず、ブドウやブドウの果汁、ワインになったものを買い付け、醸造や熟成、瓶詰め、販売を行う生産者のことを指します。

1955年には現当主であるマダム・ルロワ(マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ)が当時のオーナーであった父から経営を引き継ぎ、1988年、念願であったというドメーヌとしての活動も開始。
1991年にはD.R.C.の経営からも退き、その卓越したテイスティング能力と厳格な品質管理により、世界中のワイン評論家から高い評価を受けるに至ります。
約150年の歴史を経て、DRCと並ぶブルゴーニュの名門、トップの地位を確立しているルロワ。
愛好家が誰しも1度は飲んでみたいと願うワインを生み出しています。
ルロワ社の現当主「マダム・ルロワ」とは

上述した通り、卓越したテイスティング能力で世界的に高く評価される醸造家、マダム・ルロワ女史。
1955年、23歳の若さでルロワ社に参画すると、類まれなテイスティング能力が世界中から称賛され、同時に早くからビオディナミ農法※を導入するなど、独自の理想的なワイン造りを追求しました。
彼女はまさに、ルロワ社のワインの評価を高めた第一人者です。
※ビオディナミ農法について
ビオディナミとはオーガニック、有機栽培の1種です。
プレパラート(調合薬)を使用したり、月の満ち欠けや宇宙のリズムを取り入れたりする独特な農法であるともいわれ、ビオディナミの生産者たちは、化学肥料や薬品、遺伝子組み換え技術などに頼ることなく、自然にテロワール、畑や植物が持つエネルギーを尊重します。
ルロワ社の手がけるワインの特徴
ここではブルゴーニュワイン界における名立たる生産者の中でも別格の存在感を放つ、ルロワ社が手掛けるラインナップを詳しく説明します。
ブルゴーニュで手掛けるブドウ品種は、ピノ・ノワール種、シャルドネ種となります。
メゾン・ルロワ (Maison Leroy)

メゾン・ルロワでは、ネゴシアンとして購入したワインを熟成・販売します。
買い付けるワインはマダム・ルロワが厳選したもので、飲み頃と判断されるタイミングまで、ルロワ社のセラーで熟成されます。
シャサーニュ・モンラッシェやムルソーをはじめ、生み出されるワインは深い味わいのトラディショナルなスタイルで人気を博しています。
マコンルージュやブラン、コトー・ブルギニヨン、ボジョレー・ヌーヴォーなど、比較的手ごろな価格で手に入るワインもあります。
ドメーヌ・ルロワ (Domaine Leroy)

ドメーヌ・ルロワでは、自社畑で栽培から醸造までを一貫して行っています。
ビオディナミ農法で栽培された高品質なブドウを使用して仕立てられるそのワインは、長期熟成が可能なポテンシャルを備え、華やかでエレガント、フルーティなアロマながら、しっかりとした骨格を併せ持ちます。
リシュブールやジュヴレ・シャンベルタン村の銘柄は特に人気が高く、高値で取引きされる傾向にあります。
極めて希少な「ドメーヌ・ドーヴネ (Domaine d’Auvenay)」

マダム・ルロワの個人所有畑から生産
ドメーヌ・ドーヴネは、1988年、マダム・ルロワと夫がサン・ロマンの高台にあるドメーヌを購入したことから始まりました。
生産量が極めて少ない希少なラインナップ
繊細な果実味とバランスの良い酸味、長期熟成に適した飲みごたえのある味わいが特徴で、生産本数の少なさ、希少性も相まって、出会う機会は非常に限られています。
ルロワ社のおすすめワイン

ルロワ社の手掛けるラインナップはいずれも質・人気共に高く、愛好家の垂涎の的であることがわかりました。
グラン・クリュ(特級畑)クラスともなると、100万円を優に越す価格で取引されることもあり、その価値の高さは留まるところを知りません。
ルロワ社はニュイサンジョルジュやエシェゾーなどから特に人気の高い産地・地区の銘柄まで幅広いラインナップを持ちますが、こちらではTERRADA WINE MARKETで販売中のメゾン・ルロワ、ドメーヌ・ルロワ、それぞれが手掛けるおすすめの銘柄をご紹介します。
参考価格についてはヴィンテージなどによって変動するため、あくまでも参考としてご覧ください。
メゾン・ルロワのおすすめワイン
ブルゴーニュ・ルージュ(Bourgogne Rouge)

メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ [2017] 750ml
ワインセラーウメムラ
17,600円
※売り切れや価格変更の際はご容赦ください。
・特徴
ルロワらしい充実した果実味の正統派ピノ・ノワールで、AOCブルゴーニュのランクではもちろんのこと、他の造り手のプルミエ・クリュ(1級畑)クラスにも十分匹敵する完成度です。
・参考価格
16,000円台~25,000円台
ムルソー(Meursault)

メゾン・ルロワ ムルソー [2018] 750ml
信濃屋ネットショップ
286,000円
※売り切れや価格変更の際はご容赦ください。
・特徴
花や柑橘類、ハチミツ、焼いたナッツなどの芳しいアロマに、口に含むとミネラル感やリッチな風味・味わいを感じられる、シャルドネ種100%の白ワイン。
ルロワ社のセラーで熟成を経たことで、深くトラディショナルなスタイルに仕上がっています。
・参考価格
20万円台~30万円台
ドメーヌ・ルロワのおすすめワイン
ヴォーヌ・ロマネ・オー・ジュヌヴリエール(Vosne Romaneee Aux Genaivrieres)

ドメーヌ・ルロワ ヴォーヌ・ロマネ・オー・ジュヌヴリエール [2015] 750ml
ラ・ヴィネ ネットショップ
1,705,000円
※売り切れや価格変更の際はご容赦ください。
・特徴
ジュヌヴリエールは著名な1級畑クロ・デ・レアの東に位置しており、村名区画ながらその品質は高く評価されています。
完熟したチェリーやシナモンなどを思わせる華やかな香りが溢れ出し、ピュアな果実の旨みを基調とした驚くほど緻密で凝縮感のある味わいが魅力です。
・参考価格
80万円台~170万円台
ポマール・レ・ヴィーニョ(Pommard Les Vignots)

ドメーヌ・ルロワ ポマール・レ・ヴィーニョ [2001] 750ml
ワインセラーウメムラ
660,000円
※売り切れや価格変更の際はご容赦ください。
・特徴
レ・ヴィーニョはポマールの丘の上方に位置する村名アペラシオン。一級畑レ・ザルヴレに近く、ブドウ樹の樹齢は約30~40年。
フレッシュで引き締まったボディや、塩気を帯びた余韻など、豊かなミネラルを備えた仕上がりの赤ワインです。
・参考価格
40万円台~80万円台
TERRADA WINE MARKETで販売中のルロワ社のワインはこちら
ルロワ社手掛けるワインなど、熟成向きのプレミアムワインを購入・保管するには

今回はトップ生産者の中でも圧倒的な知名度と実力を誇るルロワ社についてご説明しましたが、高級ワインの購入や保管には、悩みがつきものです。
購入の際は、専門のワインショップやオンラインストアで探しましょう。
信頼できる販売店を選ぶことで、正規品や保管品質の高いワインを手に入れることができます。
その一つとして、「TERADA WINE」をおすすめします。

TERRADA WINEのサービスでは、購入だけでなく、保管の悩みも解消できます。
TERRADA WINE MARKETで購入したワインは、そのままTERRADA WINE STORAGEボトル保管プランへの預け入れが可能で、温度・湿度・照度を徹底管理した、ワインの熟成に最適な環境下で、飲み頃になるまでワインを預けておくことができます。

また、セキュリティ対策も万全であり、安心してワインを預けることができます。
飲み頃を迎えるまでの保管・管理にお困りの際には、TERRADA WINEのサービスを活用して、ワインの品質を確保してはいかがでしょうか。