トスカーナのワインは、豊かな風土と長い歴史が育む芳醇な味わいで、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。

サンジョヴェーゼを中心とした多彩な土着品種から、国際品種を用いたスーパータスカンまで、生産地やテロワールによって表情が異なるのも大きな魅力です。

この記事では、トスカーナワインの基礎知識や代表的な銘柄、注目の当たり年、さらに購入や保管に役立つ疑問まで分かりやすく解説します。

お気に入りのワインを美しく保つコレクションの知識も深まり、日々のワイン選びやセラー選びがさらに楽しくなるはずです。

目次

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  1. トスカーナワインの基礎知識
  2. 【D.O.P.】トスカーナワインの代表的な銘柄
  3. トスカーナワインの当たり年とは
  4. トスカーナワインに関するよくある質問
  5. トスカーナワインのコレクションや長期保存ならTERADA WINEがおすすめ

トスカーナワインの基礎知識

トスカーナ州のワインをより深く楽しむために、まずは地域の地理的特徴や使われているブドウ品種、格付け制度などの基本事項を押さえていきましょう。

トスカーナ州とは

トスカーナ州は、イタリアの中西部に位置する、イタリアを代表するワインの銘醸地です。

西はティレニア海に面し、東はアペニン山脈と接した丘陵地帯が多い土地として知られています。
ルネサンス文化の中心だったフィレンツェやシエナなど、美しい景観や歴史地区が世界遺産にも登録されている魅力的な街が存在します。

この地域は多様な気候と水はけのよい石灰質や砂利土壌、粘土質、砂質土壌がブドウ栽培に向いており、古くからワイン造りが行われてきました。

標高の違いやテロワールの多様性により、中部・南部・海岸沿いのマレンマといったエリアごとに、土壌や気候、使用するブドウの品種が異なります。

そのため、爽やかでフレッシュな口当たりの白ワインやロゼワインから、重厚なミディアムボディやフルボディの赤ワインまで、幅広くエレガントなスタイルのワインが存在します。

トスカーナワインに使用される主なブドウ品種

トスカーナ州では、伝統的な土着品種から評価の高い国際品種まで、非常に多様なブドウが栽培されています。

イタリアの代表品種の1つは、黒ブドウ品種のサンジョヴェーゼです。
サンジョヴェーゼは突然変異を起こしやすいブドウ品種で、サンジョヴェーゼ・グロッソとサンジョヴェーゼ・ピッコロなどを含めた突然変異で生まれた数多くの亜種やクローンが存在します。

ほかにも、トスカーナでは地域の気候やテロワールに合わせて様々なブドウ品種が使われています。

✓代表的なブドウ品種

  • サンジョヴェーゼ(黒ブドウ品種):キャンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに使用される品種
  • プルニョロ・ジェンティーレ(黒ブドウ品種)ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノに使われている品種
  • カベルネ・ソーヴィニヨン(黒ブドウ品種):赤ワインの王道品種。スーパータスカンにも使われている
  • メルロー(黒ブドウ品種):世界最高峰の高級ワイン「マッセート」に使われている
  • トレッビアーノ(白ブドウ品種):ヴィンサントに使われている品種

上記に加え、カベルネ・フランやプティ・ヴェルド、シラーといった黒ブドウのほか、ピノ・ネロやシャルドネ、テンプラニーリョなど多様な品種がカンティーナや造り手によってブレンドされ、個性を表現しています。

トスカーナワインの格付け

イタリアワインには、原産地呼称に基づく厳格な格付け制度が存在します。
現在はEU基準に沿った3段階の格付けに分類されています。

最高品質のワインに与えられる「D.O.P.」、特定の州や地域名を名乗ることが認められた「I.G.P.」、そして細かい規定がなく気軽に楽しめるテーブルワインに与えられる「VINO」です。

トスカーナワインは、D.O.P.認定を受けている銘柄が51銘柄存在します。

✓補足として・・・

 ※2009年以前は、「D.O.C.G.」「D.O.C.」「I.G.T.」「VdT」の4段階の格付けでした。

  • (旧)「D.O.C.G.」「D.O.C.」→(新)「D.O.P.」
  • (旧)「I.G.T.」→(新)「I.G.P.」(※従来の「I.G.T.」表記も使用可能)
  • (旧)「VdT」→(新)「VINO」

【D.O.P.】トスカーナワインの代表的な銘柄

トスカーナ州のD.O.P.認定ワインの中から、ワイン愛好家なら一度は味わっておきたい代表的な銘柄を紹介します。

キャンティ・クラシコ(Chianti Classico)

キャンティ・クラシコは、トスカーナ州の中央部に位置する緑豊かな丘陵地帯で生産されている伝統的な赤ワインです。

使用品種の80%以上はサンジョヴェーゼと定められている赤ワインで、大樽やバローネ、ステンレスタンクを用いて発酵・熟成が行われます。
熟成期間は最低でも12ヶ月以上と定められています。

鮮やかなルビー色と、チェリーやスミレを思わせる華やかなアロマが印象的です。
強い酸味と滑らかながらやや強い渋みを特徴とした、イタリアを代表するエレガントな赤ワインに仕上がります。

ワインに合わせる料理には、しっかりと味付けされたお肉料理やチーズがおすすめです。
ほかにも、トマトやハーブを使用した煮込み料理やパスタとも素晴らしい調和を見せてくれます。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Brunello di Montalcino)

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、トスカーナ最高峰の高級赤ワインとして世界中のソムリエから賞賛されています。

ブドウの品種は、サンジョヴェーゼ(当地での別称サンジョヴェーゼ・グロッソ)のみで造られるのが絶対の規定です。最低熟成期間も「樽熟成24ヶ月(2年)+瓶内熟成4ヶ月以上」と長く定められています。

手摘みで厳選されたブドウから醸されるワインは、カシスやプラムといった赤い果実の果実味に、タバコやスパイシーなニュアンスが重なる複雑味が魅力です。

濃厚で力強いタンニンや凝縮感のあるストラクチャーを感じるものから、優美で繊細な味わいのものまで多様です。
合わせる料理には、スパイスが効いた料理や、シンプルにグリルしたお肉料理がよく合います。

ボルゲリ(Bolgheri / Bolgheri Sassicaia)

ボルゲリは、トスカーナの山と海に囲まれた町で、スーパータスカンの聖地として世界的な人気を集めています。

名門のカステッロなどの造り手が、伝統にとらわれないモダンで国際的なスタイルのワインを作り続けています。
ブドウの品種には、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、カベルネ・フランなどが主に使われています。

豊かな果実味と力強い骨格を持ち、渋みがありながらも果実の芳醇な香りやミネラル、長い余韻を感じるエレガントなフルボディワインです。

ワインに合わせる料理には、スパイスをきかせたジビエ料理や、上質なステーキなどがおすすめです。

トスカーナワインの当たり年とは

トスカーナワインは、近年においては2016年が歴史的な当たり年といわれています。
この年はブドウの生育期に雨が少なく晴天の日が続いたため、収穫期に合わせてブドウの成熟が理想的に進みました。

また、昼夜の適度な寒暖差によって、ブドウの持つ豊かな風味や爽やかな酸の生成が上手く進んだことが関係しており、長期熟成はもちろん、若いうちから全体のバランスの良さを感じられるといわれています。

ただし、トスカーナ州内であっても内陸部と海岸沿い、あるいは標高や単一畑のテロワールによって、当たり年のニュアンスや評価が微妙に異なる場合もあります。

トスカーナワインに関するよくある質問

Q.キャンティとキャンティ・クラシコの違いは?

A.生産地域や醸造法、熟成期間などが異なります。

キャンティは、イタリア・トスカーナ州のフィレンツェからシエナにかけての広域で造られている親しみやすいワインです。

一方、キャンティ・クラシコは、歴史的にキャンティの原産地として認定された特定のエリアでのみ造られたワインを指します。

キャンティ・クラシコではブドウ栽培だけではなく、ボトリングまで認定エリア内でおこなわなければならない厳格な規定があり、瓶詰めされたワインボトルには、品質の証として黒い雄鶏(ガッロ・ネーロ)のマークが表示されています。

ワインの熟成期間においても、通常のキャンティが約4ヶ月熟成であるのに対し、キャンティ・クラシコは最低でも12ヶ月以上と長く、味わいにも深みが生まれます。

Q.スーパータスカンとは?

A.スーパータスカンとは、伝統的な格付けにとらわれず、自由な発想で高品質を追求したプレミアムワインの総称です。

1970年代、土着品種でなければ上位ランクを名乗れず、国際品種のワインは最低ランクのVdTでしたが、圧倒的な品質で世界的評価を得ました。

カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどボルドー品種中心のタイプ、サンジョヴェーゼとのブレンド、近年はシャルドネを用いる例もあり、スタイルは多様です。

現在ではIGTやDOP(旧DOC/DOCG)(ボルゲリ・サッシカイアなど)として認められています。

Q.トスカーナワインを最適な状態で楽しむための保存方法は?

A.トスカーナの熟成型赤ワインや上質な銘柄を最高の状態で楽しむには、適切な温度と湿度の管理が不可欠です。

ワインは光や急速な温度変化、振動に繊細な影響を受けやすいため、直射日光を避け、温度13〜15℃程度、湿度70%前後を保てる冷暗所で保存することが推奨されます。

自宅で保管する場合はワインセラーの購入がおすすめですが、置き場所や管理の手間が気になる場合は、プロの保管サービスの利用も効果的です。

トスカーナワインのコレクションや長期保存ならTERADA WINEがおすすめ

トスカーナワインは、サンジョヴェーゼが生み出すエレガントな酸味からスーパータスカンの重厚な果実味まで、実に多彩な魅力にあふれています。

キャンティ・クラシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノをはじめ、ヴィンテージやテロワールごとの表情を楽しめるのもワイン愛好家ならではの醍醐味です。

お気に入りのボトルや貴重な当たり年のワインを最高の状態で長く保管したいとお考えなら、ワイン保管サービス「TERADA WINE」の利用がおすすめです。

TERADA WINEのサイトから購入したワインを、徹底した温湿度管理が行き届いたTERADA WINEの倉庫でそのまま長期保管できます。

大切なコレクションを最適な環境で守りながら、至高の味わいを存分にお楽しみください。

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TERRADA WINEは会員の皆様へ向けて、さまざまな特典をご用意しております。

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記事著者

寺田倉庫ソムリエチーム

寺田倉庫専属ソムリエです。 ワインの購入から保管まで、みなさまのワインライフをサポートさせていただきます。ワインについてお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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南北に細長い地形のイタリアは、その多様性が魅力です。
土着品種に国際品種を上手に取り入れながら、土地の個性を表現したワインが全土で作られており、バローロやバルバレスコ、スーパータスカンなど、世界に誇る偉大なワインを生み出す銘醸地も多数存在します。