ワイン投資は富裕層を中心に人気が高まっており、ヨーロッパでは昔から活発に行われています。
ワインを実物資産として保有し、基本的に高品質で熟成させるタイプの高級ワインを対象に行われるため、時間とともに熟成が進み、価値がより高まるという魅力があります。
ワイン投資のメリット・デメリット
ワイン投資はメリットとデメリットを理解して、始めることが大切です。資産運用に興味がある人やワインが好きな人にとって、ワイン投資の魅力と注意すべき点について詳しく見ていきましょう。
ワイン投資のメリット
インフレに強い
ワイン投資は、ものの値段が上がり続けるインフレ時に強い投資対象として注目されています。
金融資産とは違い、価格変動の影響を受けにくいため、投資先のリスク分散としても活用されています。
時間の経過とともに希少価値が高まる
過去に作られたワインの本数が増えることはなく、消費されることによって、過去に作られたワインの本数は減り続けます。
そのため、希少価値が高まり、時間の経過とともにワインの値段が上昇する傾向があります。
これはワイン投資の中での魅力的な要素と言えるでしょう。
自身の趣味として楽しめる
ワインをコレクションしたり、自身で長期保存したワインを飲用したりすることで、投資の一環としてだけでなく趣味としても楽しむことができます。
ワイン愛好家にとって、投資が自身の趣味にもなるという点は大きな魅力と言えるでしょう。
ワイン投資のデメリット
保管が難しい
ワインを長期熟成させるためには、適切な環境での保管が必要です。
劣悪な保管状態の場合、ワインの味の劣化を招くおそれがあるため、注意が必要です。
また、高温多湿になりやすい日本の気候では、一般家庭での長期間のワイン保管は難しいことがあります。
ワイン投資を行う際には、適切な保管スペースの確保も重要と言えるでしょう。
破損や盗難のリスクがある
ワインの容器は大半が瓶であることから、他の資産に比べ破損や盗難のリスクがあります。
ワインの瓶が割れた場合、そのワインの資産価値は失われてしまいます。
保管や持ち運びの際には細心の注意が必要となります。
盗難被害を防ぐためには、ワインを保管する場所に対する工夫も必要です。
流動性が低い
ワイン市場は、株式市場や債券市場と比べると取引量が少ないため、買い手が早期に見つからない場合があります。
ワイン投資は相対的に流動性が低いため、投資を解約する場合や売却する際にはタイミングを考慮する必要があります。
長期的な視野での投資が求められる一方、リターンを追求する際には売却時のタイミングも重要となるでしょう。
ワイン投資の種類
ワイン投資には直接、現物(ワイン)を購入する方法と、ワインファンドのような金融商品を購入する方法があります。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
現物購入による投資
実際にワインを購入し、ワインの価格が上昇した際に売却し利益を得る基本的な投資方法です。
ワインの品質を維持しながら保管や管理をする必要があるため、ワインの保管には専門的な知識が必要となります。ワインを購入する方法はさまざまで、以下は購入方法の例です。
ワインの購入方法の例
- インポーターから購入する
- 海外のワイナリーから買い付ける
- ワインショップや酒屋で購入する
- ワインオークションで購入する
ワインファンドへの投資
ワインに関する金融商品を購入する方法です。
ワインファンドへの投資は、運用期間が決められていることが多く、投資した後、数年間はお金を引き出せない場合があります。
ワインファンドは、複数の投資家が資金を出し合い、専門の運用会社がワインを購入・管理する仕組みです。
ただし、ヨーロッパに比べると日本はワインに関する金融商品は少ない傾向にあります。
ワイン投資の始め方
ワイン投資を始める際の基本的な方法を記載します。
投資に必要なワインの知識の身に付け方、投資するワインの選定方法、そしてワインの保管方法について詳しく見ていきましょう。
投資に必要なワインの知識を身に付ける
ワイン投資を成功させるためには、投資対象として価値があるワインを見極めるための知識を身に付けることが重要です。
ワインの価値は産地やワインの生産者、生産量、年代など、さまざまな要素によって決まります。
そのため、基本的なワインの知識を学ぶことは欠かせません。
投資するワインを決める
投資するワインを決める際には、ワインの希少性や歴史、ワイン評論家の評価などを参考にすると良いでしょう。これらの要素はワインの価値を左右する重要な要素です。
投資するワインに迷った場合は、ワインの専門家に相談することもおすすめです。
専門家のアドバイスを仰ぐことで、より効果的な投資が可能となるでしょう。
<<ワイン投資先のおすすめ>>
フランス・ボルドー地方の5大シャトーのワインに投資をする
初めてワイン投資をする方で、どのワインを選べば良いか悩んでいるのであれば、フランス・ボルドー地方の5大シャトーのワインをオススメします。この5大シャトーのワインは世界的に有名で、シャトーの名前とビンテージ(生産年)によっておおよその値段が決まります。
フランス・ボルドー地方の5大シャトー
フランス・ボルドー地方には、多くの名だたるシャトーが存在しますが、その中でも特に評価の高い5つのシャトーをご紹介します。
これらのシャトーはワイン界において一級に位置し、優れた品質と高い投資価値を誇っています。
- シャトー・ラトゥール(Château Latour)
シャトー・ラトゥールのワイン一覧
シャトー・ラトゥールの当たり年 - シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(Château Lafite Rothschild)
シャトー・ラフィット・ロスチャイルドのワイン一覧 - シャトー・ムートン・ロスチャイルド(Château Mouton Rothschild)
シャトー・ムートン・ロスチャイルドのワイン一覧 - シャトー・マルゴー(Château Margaux)
シャトー・マルゴーのワイン一覧
シャトーマルゴーの当たり年 - シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)
シャトー・オー・ブリオンのワイン一覧
これらのシャトーは世界的な名声と歴史を誇り、投資対象として非常に魅力的です。
各シャトーのワインはビンテージによって異なる味わいや特性を持ち、市場での人気や価値に影響を与えます。
また、フランス・ボルドー地方以外ではブルゴーニュ地方のワインも有名ですが、ボルドーワインは価値基準がわかりやすいという利点があります。ブルゴーニュ地方のワインは畑の等級など要因も価値判断に含まれるため、投資初心者にとっては理解が難しい場合もあります。
それに対して、ボルドー地方のワインはシャトーの名前とビンテージによって価値が比較的明確になるため、初めてのワイン投資に適していると言えるでしょう。
当たり年のワインに投資をする
ワイン投資の中でも特に注目されるのが「当たり年」のワインです。
当たり年に生産されたワインは、当初は比較的手頃な価格で市場に出回りますが、時間の経過とともにその価値が大幅に上昇する場合がほとんどです。
こうしたビンテージ・ワインは、数十年後にはコレクターや愛好家の間で高値で取引され、手に入れることが困難になることも少なくありません。
また、当たり年のワインは価格の上昇率が高いため、投資対象として非常に魅力的です。
若いうちに購入して熟成させることで、そのワインの価値がさらに高まり、売却時には大きな利益を生む可能性があります。例えば、当初の購入価格から数十倍、時には100倍に達するケースもあるため、長期的な視野でのワイン投資を考えている投資家にとって、当たり年のワインは見逃せない選択肢と言えるでしょう。
ワインの保管方法を決める
ワインの現物投資をする場合、適切な保管方法を決めることが重要です。
ワインは飲み物であるため、保管の状態によって味や品質が劣化してしまう可能性があります。
特に、輸送時の状態や温度管理はワインに大きな影響を及ぼすため、注意が必要です。
投資を目的とするワインの長期熟成には、ワイン保管専門の業者に委託するのが望ましいです。
例えば、ワインの販売・保管を行うインポーターや倉庫の利用が考えられます。
これらの業者は専門的な設備や知識を持ち、ワインの品質を保ちながら長期間の保管を行うことが可能です。
一方、ワインファンドに投資する場合は、ワインの保管は投資家自身では不要となります。
これらのステップを踏んで、ワイン投資を始める準備を整えることが大切です。
ワイン投資は魅力的なリターンが期待できる一方で、投資対象を選ぶ際には慎重な判断と適切な知識が必要となります。資産運用に興味がある人やワイン愛好家にとって、ワイン投資は興味深い選択肢となることでしょう。
現物を保管して投資する場合はワイン保管サービスの利用が便利
ワイン保管サービスを利用して投資用ワインを保管する
ワイン保管サービスとは、購入したワインを専門の倉庫やセラーに預けて保管してくれるサービスです。
ワイン投資において、現物のワインを長期間保管する必要がある場合、自宅などで適切な環境を整えるのは難しいこともありますが、ワイン保管サービスを利用することでその手間を省くことができます。
投資家は自身のワインを保管する手間をかけずに、ワイン保管サービスに委託することで、大切なワインを安心して熟成させることができるでしょう。
ワイン保管サービス「TERRADA WINE」
ワインを長期保管する際には、適切な環境と管理が必要です。
「TERRADA WINE」は、ご自宅のワインはもちろん、TERRADA WINEのサイトから購入したワインも専用の倉庫で長期保管でき、熟成、管理まで一括して行えます。
TERRADA WINEの倉庫は、温度管理や湿度管理が徹底されており、ワインの品質を最大限に保つための環境が整っています。
また、セキュリティ対策も万全であり、安心してワインを預けることができます。
ワインの品質維持はワイン投資を行う上で重要なポイントの一つです。
適切な保管環境でワインを熟成させることで、投資対象のワインがより価値を高めることが期待できます。ワインを長期保管する際には、TERRADA WINEのサービスを活用してみてはいかがでしょうか。