
ワイン愛好家の多くが憧れるワインセラー。
冷蔵庫やワインクーラーでは温度管理が難しいため、適温で飲みたい、置いておきたい。手元でコレクションしたい。などという願いから、導入を検討したことのある人も多いのではないでしょうか。
ただ、種類や大きさによって様々とは言え、決してお求めやすい価格・大きさの電化製品ではありません。
更に初期費用だけでなく、その後の電気代やセラーを配置するためのスペースについても検討する必要があります。
ここではワインセラーを検討している方へ向けて、ワインセラーを利用する場合の費用や選び方などを解説していきます。
目次
ワインセラーにかかる年間電気代の求め方

近年値上がりを続け、生活を圧迫している電気代。
まずはワインセラーにかかる電気代の計算方法をご説明します。
住んでいる地域や電力会社、ワインセラーの種類など様々な要因で変動しますが、ぜひ参考にしてみてください。
ワインセラーにかかる年間電気代を計算する手順

1.ワインセラーに記載されている年間消費電力(kWh/年)を確認する
製品の仕様書や商品ページに記載されていることが多いです。
2.自身の電力供給会社が設定している電力単価(円/kWh)を確認する
一般的に31円/kWhという指標が用いられますが、実際の電力単価は地域や電力会社によって異なりますのでご注意ください。
3.上記の2つの数値を掛け合わせて年間電気代を算出できる
月間や日々の電気代は、年間電気代を12か月または365日で割ることで算出できます。
ワインセラーの電気代を求める計算式

年間消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)=1年間の電気代
例)128kWh×31円=3,968円
前述の通りあくまでも目安であり、実際の消費電力は外気温や扉の開閉回数などによっても変わるため、参考としてご認識ください。
ワインセラーにかかる初期費用と電気代の目安を比較

「年間電気代の求め方」でも記載しましたが、ワインセラーにかかる初期費用や電気代は、タイプ・種類やサイズによって大きく異なります。
ここでは冷却方式別の違い、特徴とともに、目安となる初期費用や電気代について解説します。
ペルチェ式

特徴
初めての家庭用ワインセラーとして選ばれることの多いペルチェ方式のセラー。
電流を流すことで熱を移動させる原理を利用した冷却方法を採っており、運転音が静かなものが多いです。
小型でコンパクトなサイズのものが多く、本体価格が比較的安価なので、手軽に導入できる点も人気の要因のひとつです。
デメリットとしては、冷却性能が他と比較すると低いことが挙げられ、気温に影響を受けやすいため、毎年厳しい夏を迎える日本においては、設置場所・環境によっては消費電力が高めになるでしょう。
初期費用の目安
参考価格 :1万円~6万円程度
一般的にコンプレッサー式よりも安価であることが多いホームセラーといえますが、容量やデザイン、機能によっても価格は変動します。
電気代の目安
消費電力が高くなる可能性があるので、長期的なランニングコストには注意が必要です。
電気代の例)
収納本数18本、年間消費電力量499kwh/年の場合:
電気代は約15,000円/年
コンプレッサー式

特徴
一般的な冷蔵庫やガラス式ショーケースにも採用されている冷却方法です。
冷却機能のみならず加温・加湿機能も備えていることが多いコンプレッサー式のセラーは、高級な赤ワインなどを熟成させたい愛好家にも人気があります。
熱を運ぶ役割を持つ冷媒を循環させ、その冷媒から生まれる気化熱を利用して庫内を冷やすこの方式はパワフルな冷却機能を期待できるため、外気温の影響を受けにくく、電気代が比較的安価となることが多いです。

ワインショップやレストランでの使用の場合、または特殊なサイズのシャンパンや日本酒の一升瓶を保管する場合などは、大型サイズで高さのあるものを導入することになるでしょう。
上段/下段で分けて最適な温度設定をすることが可能なシリーズもあります。
デメリットとしては動作音の大きさや、前後左右に十分な放熱スペースが必要な点、本体価格が高い傾向にある点が挙げられます。
初期費用の目安
参考価格:4万円~500万円台
電気代の目安
電気代の例)
収納本数12本~16本、年間消費電力量100kwh/年の場合:
電気代は約3,100円/年
アンモニア熱吸収式

特徴
みかける事の少ないこの方式のセラーは、静音性に優れ、モーターによる振動が発生しないことから、長期熟成用のワインのみを保管したいという愛好家におすすめです。
冷媒にアンモニアを使用し、コンプレッサー式と同様に気化熱を利用して庫内を冷やすもので、ドメティック社が「アブソープションシステム」という独自の商標権を獲得しています。
デメリットとしては、セラーの扉を頻繁に開閉する場合や室温が高い場合、稼働に伴う消費電力が多くなる点が挙げられます。
初期費用の目安
参考価格:20万円台~70万円台
電気代の目安
電気代の例)
収納本数25本、年間消費電力量125kwh/年の場合:
電気代は約3,800円/年

ワインセラーにかかる電気代を抑えるポイント
はっきりとした四季のある日本では、外気温の差によってワインセラーにも負担がかかります。
ここでは、ワインセラーにかかる電気代をできるだけ抑える方法を説明します。

適切な設置場所を選ぶ
ワインセラーは直射日光を避け、風通しの良い場所に設置しましょう。
冷却効率が向上することで、電気代の節約につながります。
ワインを詰め込みすぎない
自宅にワインセラーがあると、ついついワインの本数を増やしてしまいますよね。
しかしセラー内にボトルを詰めすぎると、冷気の循環効率が落ち、冷却不良や温度ムラが発生するリスクがあります。
消費電力量が増大する原因ともなり得るので、注意しましょう。
ドアの開閉を控える
開閉のたびに室内の暖かい空気が流入し、再冷却のために余分な電力が必要となります。
外気温の差はワインにとっても良くないので、ドアを開ける時間・回数を極力減らすことで、電力消費を抑える努力をしましょう。

ワインセラー以外でワインを保管するのにおすすめの方法とは
ここまで自宅にワインセラーを導入するにあたって参考になる情報をお伝えしましたが、予算や、奥行きまで考慮した設置に必要なスペース、災害時への懸念など、解消が難しい悩みも尽きません。
ここでは自宅にワインセラーを用意できない場合のワインの保管方法をご紹介します。

冷暗所で保管する
北側の部屋や地下室、常に冷暖房設備によって気温が整えられている環境など、温度変化が少なく、直射日光を避けることができる場所で保管しましょう。
特に、ワイン生産国の地下カーヴのように、約10〜15℃の気温で安定している場所であれば、熟成後もワインの風味や香りを維持しやすいと言われます。
冷蔵庫の野菜室に保管する
短期間の保管の場合は、冷蔵庫の保管も可能です。
冷蔵室よりも温度がやや高い野菜室が、ワインの保管に向いています。
しかし、光やにおいから守るためにラップや新聞紙で包むことがおすすめです。
また、長期間にわたって冷蔵庫で保管すると、低温や乾燥により風味が損なわれる可能性や、振動や光の影響も受けるリスクもあるため注意しましょう。

ワインの保管サービスを利用する
専門家の監修のもと、温度・湿度・振動管理が徹底されており、適切な環境でワインを保管できるサービスの利用もおすすめです。
多くの場合、盗難・破損防止のためのセキュリティ対策も整えられており、長期保管にも適しているといえます。
電気代をはじめ悩みの多いワインセラー導入に代わるサービス
特別な思い出のあるワインや数十年の熟成を経てたのしみたいワインは特に、適切な環境で保管をしておきたいですよね。
ワインセラーの導入はワイン愛好家にとって心躍るものですが、自宅で保管可能な本数にはほとんどの場合に限界があり、災害や防犯対策も難しいものです。

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また、一部サービスにおいては、預けたワインは一覧での管理が可能であり、希望したタイミングでワインの状態を写真でチェックすることもできます。
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