Francois RAVENEAUワインの商品一覧
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フランソワ ラヴノー シャブリ [2022] 750ml / Francois RAVENEAU Chablis Blanc
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49,500円
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税抜45,000円
- 販売者
- 青山ワインマーケット
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- タイプ
- White wine
- ヴィンテージ
- 2022
- 生産者
- フランソワ ラヴノー
【シャブリの最高峰 極少量入荷】 1948年、フランソワ・ラヴノーとその妻が、それぞれの実家から受け継いだ畑を統合するかたちでドメーヌ・ラヴノーが誕生しました。 ちなみに、妻は名門ドーヴィサ家の出身です。 設立当時のシャブリは非常に厳しい状況にありました。 他のワイン産地の台頭によってシャブリの人気は低迷し、さらにフィロキセラ禍や戦争の爪痕も残っており、生産環境は決して恵まれたものではありませんでした。 このような背景もあり、フランソワの父ルイは長年、収穫したブドウを他の生産者へ売ることで生計を立てていました。 しかしフランソワは、自らの手でワインを造ることを強く望みます。 その熱意が実を結び、ラヴノー家として初の自社瓶詰めに踏み切ることになります。 1960~70年代、当時安価で見向きもされなかった土地に将来性を見出したフランソワは、畑の拡張に着手します。 1978年には息子ジャン・マリーが加わり、1984年にワイン造りを引き継ぎました。 1995年にフランソワが引退するまで父子でタッグを組み、同時期に長男ベルナールもドメーヌ入り。 その直後、2000年にフランソワはこの世を去ります。 現在はジャン・マリー、ベルナール、そしてベルナールの娘イザベルが中心となって、ドメーヌを支えています。 栽培と醸造 ラヴノーでは、すべての畑で手摘み収穫を徹底しています。 これは一見すると当然に思えるかもしれませんが、機械収穫が主流となった現代のシャブリではきわめて稀なこだわりです。 ジャン・マリーは、酸をしっかりと残したいという理由から、早摘みを好んで行います。 ブドウ樹の平均樹齢は高く、Montée de Tonnerreでは50年、ValmurとBlanchotsでは60~70年に及びます。 栽培においては過剰な技術や派手な手法は用いず、あくまで自然と品質を尊重したスタイルを貫いています。 ラヴノーは、同じくシャブリの重鎮であるドーヴィサと並び、コート・ドールの伝統的手法<樽発酵と長期のシュール・リー熟成>をシャブリに持ち込んだ先駆者とされています。 これにより、シャブリの持つミネラルの緊張感をやや和らげつつ、奥行きと丸みを引き出すことに成功しています。 特筆すべきは、「フイエット」と呼ばれる132Lの小樽を使用している点。 これは通常のバリック(228L)の半分ほどのサイズで、酸素との接触面積が広がることから、アロマの広がりや質感の柔らかさがより一層際立ちます。 これらの樽はすべて7~8年使い込まれたものを使用しており、樽香が前面に出ることはありません。 バリックについても基本は古樽主体で、必要に応じてごくわずかに新樽を使うこともあります。 また、全キュヴェが18ヶ月にわたって熟成されるというのもラヴノーならでは。 瓶詰め後もさらに半年間はドメーヌで静かに休ませます。驚くべきことに、最もベーシックなプティ・シャブリでさえもこのスタイルを貫いているのです。 これは、ブドウの凝縮感と品質に対する確固たる自信の表れとも言えるでしょう。 味わいの特性 ラヴノーのワインは、長期熟成を経てこそ真価を発揮します。愛好家の間では、上級キュヴェであれば最低でも8~10年は寝かせたいという声も多く、ジャン・マリー自身も「最低でも5年は置いてから飲んでほしい」と語っています。 熟成を経たワインは、若いうちには閉じていた香味が徐々に開き、複雑で奥行きのある味わいへと変化していきます。 鋭い酸と石灰的なミネラル感が次第に丸みを帯び、ナッツやモカのような香ばしさ、そして蜂蜜をまとったようなリッチな果実味が、重層的に広がります。 それぞれの要素が見事に融合し、深みと官能性を兼ね備えた味わいを形作るのです。
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