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【プリムール】シャトー・カンテュス [2025] 750ml / Chateau Quintus | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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56,100円
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税抜51,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・JS 97-98点(ジェームス・サックリング) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 ボルドー第一級格付けであるシャトー・オー・ブリオン、そしてシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンを所有するクラレンス・ディロンが、サンテミリオンで手掛けるシャト、それがシャトー・カンテュスです。以前は「シャトー・テルトル・ドゲイ」として知られていましたが、2011年にクラレンス・ディロンが取得し、“5番目”を意味するラテン語からカンテュスと命名されました。その名の通り、クラレンス・ディロンが所有する5番目のワイナリーであり、オー・ブリオンの哲学を右岸へと持ち込む壮大なプロジェクトでもあります。取得後、栽培から醸造に至るすべての工程は、オー・ブリオンとラ・ミッション・オー・ブリオンと同じ基準へと刷新されました。収量を極端に抑え、初ヴィンテージである2011年には、全収穫量の僅か28%のみをグラン・ヴァンとして使用。さらに区画ごとの再評価、最新設備の導入、そして経験豊富なスタッフによる徹底した管理によって、カンテュスは短期間でサンテミリオン屈指の注目シャトーへと飛躍を遂げています。現在は、クラレンス・ディロンが掲げる“偉大なテロワールを長期的視点で磨き上げる”という哲学のもと、区画ごとの精密な栽培とアグロエコロジーへの取り組みも進められています。畑はサンテミリオン南西部、シャトー・アンジェリュスやシャトー・ベレール・モナンジュに囲まれた高台に位置し、360度に広がる斜面を見渡すことができます。メルローに理想的な粘土石灰質土壌に加え、斜面には砂利や石灰岩を含む複雑な土壌が広がり、カベルネ・フランにも素晴らしい個性を与えています。シャトー自身も、このテロワールを「サンテミリオンでも特に多様性に富む丘陵地」と表現しています。 そして2025年。シャトーはこのヴィンテージを、「太陽とテロワールの融合」と表現しました。暑さに形作られたヴィンテージでありながら、長年の経験と日々の畑仕事によって、小粒で凝縮した果実が見事なバランスを備えて成熟。シャトー自身は、この2025年を「カンテュスの新たな基準となるヴィンテージ」と位置づけています。収穫は9月8日から22日まで行われました。2025年のアッサンブラージュは、メルロー73.2%、カベルネ・フラン26.8%。新樽比率は40%、アルコール度数は14%。グラスから立ち上がるのは、カシスやブラックチェリーを思わせる濃密な果実、スパイス、そしてサンテミリオンらしい石灰由来のミネラル。口に含むと、ワインは非常に滑らかで官能的、豊かな果実味が口中を満たしながらも、フィニッシュには塩味を伴うような冷涼感と緊張感が長く続きます。シャトー自身も「深み、広がり、フレッシュさが見事な均衡を描く、完成されたワイン」と表現しています。シャトー・カンテュス2025、それは、オー・ブリオンの哲学とサンテミリオンの偉大なテロワールが融合した、気品と現代性に満ちた一本です。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・レオヴィル・バルトン [2025] 750ml / Chateau Leoville Barton | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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49,500円
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税抜45,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・レオヴィル・バルトン
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・JS 95-96点(ジェームス・サックリング) ・AG 94-96点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・レオヴィル・バルトンは、1855年にメドック第二級へ格付けされた、サン・ジュリアンを代表する名門シャトーです。その歴史は1821年、アイルランド系のバルトン家がまずシャトー・ランゴア・バルトンを取得し、その後1826年にドメーヌ・レオヴィルの一部を購入したことから始まります。以来約200年にわたり、一度も他家へ渡ることなく、同じバルトン家によって受け継がれてきた、ボルドーでも極めて稀有な存在です。1983年にはアントニー・バルトンが、2010年にはその娘リリアン・バルトンがシャトーを継承。そして現在は、バルトン家初の女性醸造家となったメラニー・バルトンと、10代目当主となるダミアン・バルトンの姉弟が、この歴史あるシャトーを指揮しています。伝統を守りながらも、時代に合わせた進化を恐れない姿勢こそ、レオヴィル・バルトン最大の魅力と言えるでしょう。約50ヘクタールの畑は、サン・ジュリアン中心部のジロンド河を望む高台に位置し、深い砂利層と粘土質下層土から成る理想的なテロワールに恵まれています。栽培比率はカベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロー20%、カベルネ・フラン3%。2012年からはオーガニック栽培への転換を進め、さらに2010年代からはアグロフォレストリーにも積極的に取り組むなど、生物多様性を重視した畑作りを行っています。2021年には最新の醸造設備が完成。より小型の発酵タンクを導入することで、区画ごとの醸造精度が飛躍的に向上し、レオヴィル・バルトンの持つフィネスと緻密さはさらに磨き上げられました。伝統的なクラシック・ボルドーのスタイルを守りながらも、現代的な精密さを兼ね備えたシャトーとして、近年その評価はますます高まっています。 そして2025年。歴史的な早熟ヴィンテージとなったこの年、収穫は9月4日から18日にかけて行われました。アッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン86%、メルロー12%、カベルネ・フラン2%。近年でも特にカベルネ主体の比率が高く、サン・ジュリアンらしい気品と緊張感が際立つ仕上がりとなっています。アルコール度数は13.5%、新樽比率は60%。グラスから立ち上がるのは、カシス、ブラックチェリー、杉、葉巻、黒鉛、そしてサン・ジュリアン特有の気品あるスパイス。口に含むと、果実は驚くほどピュアで精密、タンニンは極めて細やかで、力強さを備えながらも決して重さを感じさせません。クラシックな構造美と冷涼感を備えたそのスタイルは、まさに“古き良きボルドー”を現代に体現する存在です。レオヴィル3兄弟はいずれも品質に対して非常に良心的な価格を維持していますが、その中でもレオヴィル・バルトンは特に謙虚なシャトーとして知られています。派手なマーケティングに頼ることなく、ただ真摯に偉大なワインを造り続ける、2025年もまた、その誠実な哲学が見事に表現された、サン・ジュリアンを代表する一本と言えるでしょう。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・クレール・ミロン [2025] 750ml / Chateau Clerc Milon | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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46,200円
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税抜42,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・クレール・ミロン
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 93-95点 (ワイン・アドヴォケイト) ・JS 94-95点(ジェームス・サックリング) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 歴史的にラフィットの一部であり、ミロンの丘に位置していた畑を、フランス革命後にクレール家が取得したことからシャトー・クレール・ミロンの歴史は始まります。1855年にはポイヤック第五級格付けに選出されましたが、その後長らく低迷の時代を迎えます。そして1970年、このシャトーを取得したのが、シャトー・ムートン・ロートシルトを所有するバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社でした。バロン・フィリップ・ド・ロートシルトは、このテロワールの偉大な可能性を確信し、直ちに大規模な改革へ着手します。畑の拡張、排水設備の整備、テロワールに適した品種への改植、そしてムートンと同じ哲学による精密な区画管理――長年にわたる惜しみない投資によって、クレール・ミロンは見事な復活を遂げました。さらに2007年には新たな醸造施設、2011年には最新の熟成庫とレセプション施設が完成し、現在では第五級という格付けを大きく超える存在として世界的に高く評価されています。現在41ヘクタールの畑は、ムートンとラフィットという二つの第一級シャトーに挟まれた、ポイヤック屈指のテロワールに位置しています。深い砂利層と粘土石灰質土壌を備えたミロンの丘には、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロー、カベルネ・フラン、カルメネール、プティ・ヴェルドという5品種が植えられ、ムートンらしい華やかさとポイヤックならではの気品を兼ね備えたワインを生み出しています。 そして2025年。暖冬と乾燥した夏によって葡萄は急速に成熟し、収穫は9月3日から19日までという歴史的な早さで行われました。小粒で凝縮した果実から生まれたワインは、豊かさとフレッシュさを兼ね備えた、極めて完成度の高い仕上がりとなっています。2025年のアッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー28%、カベルネ・フラン8%、カルメネール1%、プティ・ヴェルド1%。クレール・ミロンの特徴である5品種すべてが見事に調和し、このシャトーならではの複雑性を表現しています。アルコール度数は13.1%。グラスから立ち上がるのは、カシスやブラックベリーといった黒系果実、メルロー由来の赤果実の瑞々しさ、カベルネ・ソーヴィニヨンの杉や黒胡椒、さらにカベルネ・フランとカルメネールがもたらすフローラルなニュアンスとほのかなチョコレート香。タンニンは極めてシルキーで精密、凝縮感を備えながらも、ワイン全体には繊細さと優雅さが支配しています。またクレール・ミロンを象徴する“二人の踊り子”のラベルは、17世紀ドイツの金細工による装飾芸術作品をモチーフとしており、芸術を愛したバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトの精神を今に伝えています。ワインだけでなく、芸術と文化を重んじるロートシルト家の哲学が、このシャトーには色濃く息づいているのです。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・グリュオ・ラローズ [2025] 750ml / Château Gruaud Larose| 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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42,900円
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税抜39,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・グリュオ・ラローズ
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 94-96点 (ワイン・アドヴォケイト) ・AG 95-97点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・グリュオ・ラローズは、1725年にジョゼフ・スタニスラス・グリュオがサン・ジュリアンに畑を築いたことから始まる、300年の歴史を誇る名門シャトーです。後にシュヴァリエ・ド・ラローズがその名を継承し、幾多の時代と所有者を経ながら、1855年には第二級格付けに選出されました。シャトーに刻まれた有名な言葉、「ル・ヴァン・デ・ロワ、ル・ロワ・デ・ヴァン(王のワイン、ワインの王)」は、19世紀当時からこのワインがヨーロッパの貴族たちに愛されていたことを今に伝えています。長い歴史の中で、サルジェ家、ベトマン家、コルディエ家など数々の名家がシャトーの発展に貢献してきました。1997年にはメルロー家が取得し、現当主ジャン・メルローのもと、グリュオ・ラローズは再び本来の輝きを取り戻しつつあります。彼は約30年にわたりカベルネ・ソーヴィニヨン主体の畑へと再構築を進める一方、生物多様性を重視したアグロエコロジーを推進。2018年からは歴史へのオマージュとして、再び蝋封仕様のボトルを復活させています。サンジュリアン南部に広がる82ヘクタールの単一畑は、1855年の格付け当時からほとんど姿を変えていません。ジロンド河口に近いこの地は、深いガロンヌ砂利層と粘土を備えた理想的なテロワールで、穏やかな海洋性気候に守られながら、力強さと気品を兼ね備えたワインを生み出します。 そして2025年。シャトー・グリュオ・ラローズにとって、このヴィンテージは特別な意味を持ちます。1725年の創設から数えて、記念すべき300回目のヴィンテージとなるのです。シャトーはこの年を「300であり、同時に“1”でもあるヴィンテージ」と表現しています。歴史への敬意と、未来への新たな出発――その両方を象徴する年なのです。2025年は極度の乾燥に見舞われ、年間降水量はわずか700mm。暖冬の影響で萌芽は早く、その後の夏の暑さによって成熟は急速に進み、“今世紀最も早い収穫”となりました。収穫は9月3日にメルローから始まり、9月20日にはすべて終了しています。アッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロー21%、カベルネ・フラン2%。近年ジャン・メルローが進めてきた“カベルネ主体への回帰”が、この2025年に見事な形で結実しました。グラスから立ち上がるのは、カシス、ブラックチェリー、杉、葉巻、黒鉛、そしてサン・ジュリアンらしい品格あるスパイス。口に含むと、果実は驚くほどピュアで緻密。凝縮感がありながらも決して重くなく、シルキーなタンニンと冷涼感のある余韻が長く続きます。シャトーが300年守り続けてきた“エレガンスと静かな力強さ”が、この一本には見事に表現されています。シャトー・グリュオ・ラローズ2025、それは、300年という歴史を背負いながら、次の100年へ向けて新たな歩みを始めた、極めて象徴的なヴィンテージです。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・コス・デストゥルネル [2025] 750ml | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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75,900円
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税抜69,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・コス・デストゥルネル
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 96-98点 (ワイン・アドヴォケイト) ・JS 98-99点(ジェームス・サックリング) ・AG 96-99点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・コス・デストゥルネルの歴史は、1791年、創業者ルイ・ガスパール・デストゥルネルが数ヘクタールの葡萄畑を相続したことから始まります。卓越した商才と冒険心を持つルイ・ガスパールは、19世紀初頭、自らワインを造るだけでなく販売にも情熱を注ぎ、当時ワインの新たな市場としてインドに着目しました。自ら船を仕立て、ボルドーからインドへワインを輸出。帰国後、長い航海を経たワインがシャトーで熟成させたワイン以上の魅力を備えていたことに驚き、“インド帰りのワイン”として販売したところ大きな評判を呼び、やがて彼は“サン・テステフのマハラジャ”と呼ばれるようになります。その象徴として建立されたオリエンタル調のパゴダは、現在もメドックの中でひと際異彩を放っています。ボルドー格付け第二級、そして“スーパーセカンド”の代表格として知られるコス・デストゥルネル。“コス”とは、ガスコーニュ語で“砂利の丘”を意味し、その畑はジロンド河にほど近いサン・テステフの高台に位置し、眼下にはシャトー・ラフィット・ロートシルトの畑を望むことができます。深い砂利層と粘土が複雑に重なるこの丘陵地は、メドックでも屈指のテロワールとして知られています。2000年にオーナーとなったミシェル・レイビエのもと、コス・デストゥルネルは再び大きな飛躍を遂げました。徹底した区画管理、革新的な醸造設備への投資、そして畑ごとの個性を極限まで引き出す精密な栽培によって、その品質はさらに高みへと到達しています。創業者ルイ・ガスパールの“既成概念にとらわれない哲学”は、今なおこのシャトーに色濃く息づいています。 そして2025年。コス・デストゥルネルはこのヴィンテージを、ただ一言、"アイコニック"と表現しました。7月から砂利質土壌の水分保持を目的とした絶え間ない土壌管理が行われ、2025年はここ数十年で最も早い収穫となりました。その歴史的な早熟こそが、果実に完全な成熟をもたらしたとシャトーは語っています。2025年のアッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー39%、カベルネ・フラン1%。アルコール度数は僅か13.3%というクラシックなバランスに着地しながら、評論家たちは早くも「この10年で最も偉大なコスのひとつ」と高く評価しています。グラスから立ち上がるのは、カシス、ブラックベリー、杉、黒鉛、オリエンタルスパイス、そしてコスならではの妖艶なエキゾチックさ。口に含むと、果実は驚くほどピュアで艶やか、タンニンは完全に溶け込み、濃密でありながら一切の重さを感じさせません。シャトー自身が語るように、2025年のコス・デストゥルネルは、「調和、密度、エネルギーが共存し、一切の過剰さがない」ヴィンテージ。若いうちから感動を与えながら、偉大な熟成ポテンシャルを備えた、まさに“アイコニック”の名にふさわしい一本です。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・コス・デストゥルネル・ブラン [2025] Chateau Cos d'Estournel Blanc | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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95,700円
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税抜87,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- White wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・コス・デストゥルネル
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 90-92点 (ワイン・アドヴォケイト) ・JS 98-99点(ジェームス・サックリング) ・AG 90-93点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 コス・デストゥルネル・ブランは、シャトー・コス・デストゥルネルの北部、ジロンド河口と大西洋の影響を強く受ける冷涼な区画から生まれる、生産量の極めて少ない希少な白ワインです。海から吹き込む自然の風が葡萄にゆっくりとした成熟を促し、メドックでは稀有な、精密さと緊張感に満ちた白ワインを生み出す理想的なテロワールに恵まれています。シャトー・コス・デストゥルネルの歴史は、1791年、創業者*lルイ・ガスパール・デストゥルネルが葡萄畑を相続したことから始まります。卓越した商才を持つ彼は、自ら船を仕立てボルドーからインドへワインを輸出し、“サン・テステフのマハラジャ”と呼ばれるまでになりました。その象徴であるオリエンタル調のパゴダは、現在もメドックの中でひと際異彩を放っています。2000年よりオーナーとなったミシェル・レイビエのもと、コス・デストゥルネルは大胆な設備投資と徹底した区画管理によって、さらなる高みへと進化を続けています。そしてこの白ワインにも、赤と同じく“妥協なき品質追求”という哲学が細部にまで息づいています。 そして2025年。コス・デストゥルネル・ブランは、このヴィンテージを "ディスタンゲ(気品ある)"と表現しました。2005年の初ヴィンテージ以来、最も早い収穫となった2025年。暑く乾燥した気候のなか、特に粘土石灰質土壌が素晴らしい個性を発揮し、ジロンド河が気温を穏やかに調整することで、極めて精密なバランスが実現しました。特に今年はセミヨンの存在感が際立ち、深みと豊かなテクスチュアをもたらしながら、石灰質土壌が鮮烈なフレッシュさと見事なテンションを支えています。2025年のアッサンブラージュは、ソーヴィニヨン・ブラン56%、セミヨン44%。例年以上にセミヨンの比率が高く、コス・ブランならではの奥行きと気品が際立つヴィンテージとなりました。グラスから立ち上がるのは、レモンゼスト、白桃、アプリコット、アカシア、ヘーゼルナッツ、そして潮風を思わせる塩味を伴ったミネラル。口に含むと、凝縮感のある果実味と電流のように鮮烈な酸が見事に調和し、豊かな厚みを持ちながらもフィニッシュは驚くほどピュアで長く続きます。コス・デストゥルネル・ブラン2025、それは、メドックという赤ワインの聖地が生み出した、気品とエネルギーに満ちた“特別な白”。コスの哲学と挑戦が凝縮された、極めて価値ある一本です。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・レヴァンジル [2025] 750ml / Chateau l'Evangile | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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85,800円
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税抜78,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・レヴァンジル
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・JS 97-98点(ジェームス・サックリング) ・AG 94-96点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・レヴァンジルは、シャトー・ラフィット・ロートシルトを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(DBR)が1990年に取得した、ポムロールで最も注目すべきシャトーのひとつです。約22ヘクタールの畑は、サンテミリオンとの境界、シュヴァル・ブランの真正面に位置し、さらに北にはペトリュスが隣接するという、ポムロールでも最も恵まれたテロワールのひとつ、粘土と砂利が複雑に重なるプラトーに広がっています。DBRによる取得以降、ラフィットが長年培ってきた“最高の品質、そして究極のエレガンスとフィネス”という哲学のもと、レヴァンジルは大きな変革を遂げました。セカンドワインの導入、区画ごとの再植樹、排水設備の見直し、醸造設備と熟成庫の刷新、長年にわたる惜しみない投資によって、この偉大なテロワールが本来持つポテンシャルを最大限に引き出す体制が整えられています。2017年にはすべての畑がオーガニックへ転換。そしてサスキア・ド・ロートシルトがDBRを継承した2018年以降、その挑戦はさらに加速します。アグロフォレストリーの導入、生物多様性の回復を目的とした樹木や草花の植樹、養蜂、そしてビオディナミの要素を取り入れた栽培、ポムロールの未来を見据えた、極めて先進的な取り組みが進められています。現在その現場を指揮するのは、中国・山東省ロンダイでその手腕を高く評価された女性醸造家、ジュリエット・クーデルク。優れたテロワールと、DBRならではの革新性が融合し、レヴァンジルは今まさに新たな黄金期へと向かっています。 そして2025年。レヴァンジルは、この挑戦の成果を見事に形にしました。公式資料の冒頭には、実に印象的な言葉が記されています。「三クッションのビリヤードのようなヴィンテージ」。すべてが順調に進む単純な年ではなく、予測不能な気候変化の中で、幾度もの判断と技術、そして忍耐が求められた高度なヴィンテージであったことを象徴しています。春は穏やかで、萌芽は3月31日、開花は5月27日と理想的なスタート。しかし夏に入ると気温は上昇し、水分ストレスが強まり、果実は小粒化して収量は大きく抑えられます。厳しい状況が続く中、8月中旬の雨が決定的な役割を果たし、果皮の成熟とアロマの複雑性に素晴らしい恩恵をもたらしました。ヴェレゾンは8月4日、収穫は8月26日から9月15日にかけて行われています。2025年のアッサンブラージュは、メルロー86%、カベルネ・フラン13%、カベルネ・ソーヴィニヨン1%。ポムロールらしい官能性を軸にしながらも、DBRならではの精密な骨格と冷涼感が際立つ構成です。グラスから立ち上がるのは、ブラックチェリー、プラム、ブラックベリーのリキュール、スミレ、黒トリュフ、砕いた黒鉛、そして湿った土を思わせるポムロール特有の複雑なニュアンス。口に含むと、果実は豊潤で官能的でありながら、そのタンニンは驚くほど緻密で艶やか。フィニッシュにはラフィットのDNAを思わせる静かな気品と冷涼感が、長く長く続いていきます。偉大なテロワール、DBRの哲学、そして次世代の挑戦がひとつになった2025年のレヴァンジル。それは、今後のポムロールを語る上で決して見逃すことのできない、極めて重要な一本と言えるでしょう。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】テルトル・ロートブッフ [2025] 750ml / Tertre Roteboeuf | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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99,000円
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税抜90,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・テルトル・ロートブッフ
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・AG 95-97点(アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 テルトル・ロートブッフは、サンテミリオンでも最上のパーセルとされる南西向き斜面に、僅か6ヘクタールを所有する小規模シャトーです。芸術と哲学をこよなく愛するフランソワ・ミジャヴィルが、1977年に義父が所有していた当時“シャトー・ル・テルトル”と呼ばれていた3.5ヘクタールの畑を継承し、その翌1978年、かつてこの急斜面で重い荷物を運んでいた牛の慄きを意味するロットブフの名を加え、テルトル・ロートブッフとして世に送り出しました。水はけと日照に恵まれたこの南西斜面は、周囲の畑より常に約1℃高く、サンテミリオンでは極めて珍しいコルドン仕立てを採用。地熱の恩恵を最大限に受けるため樹を低く仕立てながら、同時に光合成を最大化するため樹冠は高く設計されています。そして何より特筆すべきは、周囲のシャトーより1週間から時には10日以上も遅く収穫するという、フランソワ独自の哲学です。果実だけでなく、果皮、種子、そしてポリフェノールまでもが完全に熟すその瞬間を待、それこそがテルトル・ロートブッフ最大の個性なのです。グリーンハーヴェストによる人的な凝縮は決して行わず、古木が自然にもたらす低収量と凝縮感を何よりも尊重する。そして“偉大なワインは、熟成して初めて偉大になる”という信念のもと、ワインは100%新樽で最長23か月という、ボルドーでも異例とも言える長期熟成を経てリリースされます。 そして2025年。フランソワ・ミジャヴィルは、このヴィンテージをこう表現しています。“語るにはまだ早い。だが、この奇妙なほど美しいヴィンテージについて話そう。”2025年の夏は極めて暑く、40℃を超える熱波が何度も畑を襲いました。あまりの暑さに一時的に葡萄樹の光合成が停止するという、フランソワ自身も“これまで経験したことのない現象”が起こったと言います。しかし、その極限のストレスこそが、この年ならではの驚くべき個性を生み出しました。彼はこう続けます。「果実には、時に驚くべきアロマが現れた。まるでオレンジのゼストのように。」フランソワによれば、2025年はしばしば2022年と比較されます。しかし2022年が“純粋な密度と深み”であったのに対し、2025年には収穫前の程よい湿度がもたらした、よりしなやかで流れるような柔らかさが加わっています。彼はこの年を、「濃密で、熟していて、そして躍動的。」と表現しています。 グラスには、深いルビーの色調。ブラックベリー、完熟したプルーン、ブラックチェリー、パン・デピスを思わせる甘くエキゾチックなスパイス、さらに2025年特有のオレンジピールのような鮮烈なアクセント。タンニンは驚くほど繊細で艶やか、まるでシルクが舌の上を滑るようなテクスチュアで、どこまでも長く、静かで深い余韻へと続いていきます。サンテミリオンには、格付けの上ではChâteau PavieやChâteau Angélusが最高位ですが、それはあくまで“格付け”の話。格付けは本質ではない、そう信じるフランソワ・ミジャヴィルのテルトル・ロートブッフこそ、飲み手の審美眼そのものが試されるワインなのかもしれません。優美で柔らかく、それでいて深遠。サンテミリオン最高の一本いや、ルグラン的にはボルドー最高の一本。2025年もまた、その確信をさらに深める、極めて特別なヴィンテージとなりそうです。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・デュアール・ミロン [2025] 750ml / Chateau Duhart-Milon | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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46,200円
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税抜42,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・デュアール・ミロン
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 93-95点 (ワイン・アドヴォケイト) ・JS 95-96点(ジェームス・サックリング) ・AG 92-94点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・デュアール・ミロンは、シャトー・ラフィット・ロートシルトの最上区画とされるカリュアドの丘の西側、そのまま地続きで広がるミロンの丘に、約76ヘクタールの見事な一枚畑を有するメドック第四級格付けシャトーです。第二次世界大戦後の経済不況や厳しい冷害の影響を受け、一時はその輝きを失いかけた時代もありました。しかし1962年、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトがこのシャトーを取得して以降、その運命は劇的に変わります。新しい醸造設備への刷新、地下排水設備の整備、老木の植え替え、土壌改良など、40年以上にわたり惜しみない資本と情熱が注がれ、デュアール・ミロンは見事な復活を遂げました。今では第四級という格付けを超越し、多くの愛好家や評論家から高い評価を確立しています。現在このシャトーを統括するのは、シャトー・ラフィットと同じくエリック・コレール率いるチーム。そして近年は、サスティナブルな畑作を目指し、畝の向き、植密度、台木の選定、剪定方法、さらにはカバークロップに至るまで、畑そのものをゼロベースで見直す大規模な改革が進められてきました。 そして2025年、その努力が明確な形となって現れます。公式資料には、印象的な言葉が記されています。「2025年、デュアールでは砂利質土壌がすべてを味方につけた。」まさにそんな年でした。長年にわたり畑の中心で進めてきた改革が、特に砂利質土壌において大きな成果をもたらし、セラーに運び込まれた果実は“幸運そのものの味わい”だったとチームは語っています。2025年は、4月6日に萌芽、5月30日に開花、8月1日にヴェレゾンという極めて理想的なサイクルを描き、収穫は9月4日から22日にかけて行われました。アッサンブラージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン73%、メルロー27%。まさにポイヤックの王道とも言える構成です。グラスから立ち上がるのは、カシス、ブラックベリー、杉、葉巻、鉛筆の芯、砕いた砂利、そしてラフィットを彷彿とさせる繊細なスミレのニュアンス。口に含むと、果実は驚くほどピュアで、タンニンはきめ細かく、緻密でありながら決して硬さを感じさせません。その奥には、ラフィットのDNAとも言える、静かで知的なフィネスと、長く続く冷涼なミネラルがしっかりと息づいています。第四級格付けという枠組みを超え、今やポイヤックで最も優れた価値を持つ一本のひとつ。2025年のデュアール・ミロンは、ラフィットの哲学、ポイヤックの気品、そしてロスチャイルド家の長年の挑戦が見事に結実した、極めて完成度の高いヴィンテージと言えるでしょう。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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【プリムール】シャトー・シュヴァル・ブラン [2025] 750ml / Chateau Cheval Blanc | 3本セット・シャトーオリジナル木箱入
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283,800円
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税抜258,000円
- 木箱保管可能
- プリムール
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- タイプ
- Red wine
- ヴィンテージ
- 2025
- 生産者
- シャトー・シュヴァル・ブラン
・お届け予定:2028年(2年後)秋から冬 ・WA 98-100点 (ワイン・アドヴォケイト) ・JS 97-98点(ジェームス・サックリング) ・AG 96-99点 (アントーニオ・ガッローニ) ・TERRADA WINE STORAGEへのお預け入れが可能です。 ・TERRADA WINE STORAGE 限定サービス「木箱保管」 対象商品です。 ・日本への輸送は低温管理された船便(リーファー輸送)を使用します。 ・表示価格は各種輸入費用や税金を含めた総額です、追加費用はございません。 ・写真はイメージです。 シャトー・シュヴァル・ブランは、1954年に第一特別級Aに格付けされた、サンテミリオン最高峰のひとつです。その歴史は極めて古く、1546年の古文書にはすでにその土地の存在が記されており、1862年、1878年、1886年には万国博覧会で次々とメダルを獲得。当時のオークション記録には、シュヴァル・ブランがラトゥール、マルゴー、ラフィット、オー・ブリオンと肩を並べ、ボルドーで最も高値で取引されるワインのひとつであったことが記されています。1998年、LVMH総帥ベルナール・アルノーと、長年の盟友であったバロン・アルベール・フレールがこの歴史あるシャトーを継承し、新たな時代が幕を開けました。そして2011年、周囲の自然と混然一体となり、まるで生命体のような流線型フォルムを持つ革新的な新セラーが完成。区画ごとに完全に独立した精密な醸造を可能にし、シュヴァル・ブランはさらなる高みへと飛躍を遂げます。 現在39ヘクタールの畑は47の生産区画に細分化され、そのうち2025年は46区画がグラン・ヴァンのアッサンブラージュに選ばれました。サンテミリオンでありながらポムロールに隣接するこの特異な立地には、砂礫、粘土、砂質粘土といった異なるテロワールがまるでパッチワークのように共存し、それこそがシュヴァル・ブランに他の誰にも真似のできない複雑性と立体感をもたらしています。砂礫質土壌には香り高く緊張感に満ちたカベルネ・フランが、粘土質土壌には官能的で豊潤なメルローが植えられ、近年では砂礫質区画へのカベルネ・ソーヴィニヨンの植樹も進められています。現在そのすべてを指揮するのは、ボルドー最高の醸造家のひとりと称される若きピエール=オリヴィエ・クルーエ。葡萄栽培のみならず、多様な植物の植樹や池の造成など、生態系そのものをデザインすることで、気候変動時代に適応するレジリエントなグラン・クリュづくりに挑み続けています。 そして2025年。シュヴァル・ブランはまた新たな歴史を刻みました。6月から8月19日までの降雨量は僅か40mm。8月11日には、シャトーの観測史上最高となる41.6℃を記録するという、かつてない猛暑と干ばつに見舞われました。しかし、この極限の環境こそが葡萄に比類なき凝縮をもたらします。収量は歴史的低収量となる15hl/haまで絞り込まれ、小粒で果皮の厚い果実から、驚くほど密度の高い果汁が生まれました。2025年のアッサンブラージュは、メルロー51%、カベルネ・フラン45%、カベルネ・ソーヴィニヨン4%。アルコール度数はわずか12.7%という、近年では驚くほどクラシックな数値に着地しながら、その中身は圧倒的な凝縮感と鮮烈なフレッシュさを兼ね備えています。古樹のカベルネ・フランがワインに圧倒的な骨格と深みを与え、一方で若樹がヴィンテージに輝きとみずみずしさをもたらしました。ピエール=オリヴィエ・クルーエはこう語ります。「2025年の水分ストレスは収量を減らした。しかし同時にワインの“本質”を築き上げた。精密な均衡、際立つ凝縮感、そこには、偉大なシュヴァル・ブランのすべての要素が揃っている。」2025年のシュヴァル・ブラン。それは単なる偉大なヴィンテージではなく、極限の自然と、人の叡智、そしてシュヴァル・ブランが何世紀にも渡って積み上げてきた哲学がひとつになった、新たな伝説の始まりなのです。 【2025年ボルドー総評】 「極限の気候下で磨き抜かれた凝縮とエレガンスが交錯する、21世紀のニュークラシック」 2025年は、過去50年で最低水準となる歴史的な低収量と、ボルドーが長年培ってきた最新のアグロノミー(農業技術)が交差し、不要な要素がすべて削ぎ落とされた「絶対的純度」を誇るヴィンテージとなりました。記録的な熱波と干ばつに見舞われながらも、アルコール度数は13.5〜14.0%というクラシックな数値に着地しました。極限の凝縮感を持ちながらも、過熟感のない鮮烈なフレッシュさを備えたこのワインは、かつての1986年のような圧倒的な長期熟成ポテンシャルと、2018年、2019年、2020年の三部作や真に偉大な2022年のような現代の精緻さを併せ持つ、「21世紀のニュークラシック」として、今後のボルドーワインの礎となるでしょう。一方で、生産量は例年の半分程度(25〜30 hl/ha)に落ち込んでいるため、世界的なアロケーション(割当)の争奪戦は免れません。 2025年ヴィンテージの特異な生育は、実は前年から始まっていたという生産者がいました。2024年春の天候不順が2025年の花芽形成に影響を与えたという見解です。それに加え、2025年夏の極端な干ばつが重なり、ブドウの実は非常に小さく凝縮しました。しかし、この過酷な水分ストレスがブドウに「生理学的ブロック(生育の停止)」を引き起こしたことで、皮肉にも糖度の急激な上昇(過熟)を免れました。そして8月末に降った「救済の雨」が、ブドウに完璧なバランスをもたらしたのです。 2025年の最大の特徴は、気候変動に対する「品種構成のパラダイムシフト」です。右岸では、メルローの過熟を避けるため、粘土石灰質に深く根を張るカベルネ・フランがブレンドの主役へと躍り出ました。シャトー・アンジェリュスやシャトー・ラフルールに代表されるトップシャトーは、この品種由来の鮮やかな酸と柔らかくも品のあるアロマで、猛暑の年とは思えない比類なき気品をワインに与えています。 左岸では、カベルネ・ソーヴィニヨンが極限的な気候の下で圧倒的な適応力を見せました。シャトー・マルゴーのように極限まで高められたカベルネの比率が、強靭な骨格を形成しています。また、晩熟なプティ・ヴェルドも完璧な成熟を迎え、シャトー・タルボではかつてない高いブレンド比率でワインにスパイスと深みを与えています。各生産者は抽出温度を極端に低く抑え、穏やかな醸造を行うことで、過去最高レベルのタンニン量を誇りながらも「カシミア」のようにシームレスで滑らかなテクスチャーを実現しました。 また辛口白の完成度の高さにも注目です。8月中旬という歴史的な早期収穫となりながらも、ソーヴィニヨン・ブランは豊かな糖度とpH3.1前後という見事な酸のバランスを両立し、猛暑の年にありがちな重さや単調さとは無縁の、鮮烈な緊張感と躍動感を備えました。柑橘やグアヴァを思わせる鮮明な果実味に加え、セミヨンは白桃やアプリコット、洋梨を想わせる豊かなアロマと厚みをもたらし、2025年の辛口白は「フレッシュさ」「輝き」「生命感」に満ちた、近年でも特筆すべき出来栄えとなっています。 2025年は、テロワールの保水力(右岸の粘土石灰質や鉄分層、左岸の深層砂利質)と、生産者の的確な判断がその品質を残酷なまでに分けた年となりました。しかし、非常に熟成のポテンシャルの高いヴィンテージであり、真のワイン愛好家やコレクターにとって世界的な争奪戦となることが、最大のリスクとなるでしょう。 ルグランは1880年の創業以来、ボルドーの地に深く根を張るネゴシアンとして、現地生産者との緊密な関係を築いてきました。2025年もまた、現地に駐在する専任スタッフが訪ね歩き、この極限の自然環境に立ち向かい見事に「古典的な美しさ」を抽出することに成功した稀少なワインを厳選して、皆さまのもとへお届けいたします。この歴史的ヴィンテージの真価を、ぜひご体験ください。
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