Loading...

シャトー・ラフィット・ロートシルト 2015年 メドック格付第1級

酸味
甘み
ボディ

TERRADA WINEからのコメント

メドック格付け1級、5大シャトーの筆頭格で最も繊細且つエレガントなワインとして知られ、現在までその威厳を保っている別格の最高級ワイン。深みのある色調、洗練された気品あふれる優雅な香り、きめ細かいタンニン。まさに究極のエレガンスを誇る唯一無二のワイン。

商品説明

ラフィットのワインは1974年までは概して凡庸だったが、1975年から1990年代の初頭にかけて大幅に改善され、1994年以降は最上のボルドーの仲間入りをしている。事実、今日ではボルドーの最も偉大なワインの1つと考えられている。フィネスと力強さが見事に融和したワインなのである。

私自身を含めて、評論家たちはこのポジティブな傾向を賞賛してきたわけだが、忘れてはならない。このシャトーは単にその神秘的な地位と、市場における価格に恥じない生き方をしていることだけのことである。ラフィット、それも特により最近のヴィンテージのものを買えば卓越したワインを手にできることは確実だし、与えられる限り最上の味わいを経験できるものと期待できるが、価格が価格だけにこのワインに手が届くのは最富裕層のみである。お値打ち品を探している人はほかのワインに関心を向けたほうがよいだろう。もっとも、このシャトーのセカンド・ワイン、カリュアード・ラフィットの、とりわけ1990年代半ば以降のものは関心を抱くだけの価値があると注記しておく。

1855年のメドック格付け第1級の筆頭シャトーであるシャトー・ラフィット・ロートシルトは間違いなくメドックで最上のテロワールを擁している。石灰質を基盤とする砂利質の土壌は、粘土質の上に砂石質が多い近隣のシャトーとは、大いに異なる。この土壌から世界で無二のエレガントで天性のフィネスを誇るワインが生まれる。また、西洋スギ、白檀の木、スミレの卓越したアロマはボディの重さに決して負けることのない神がかり的に複雑なタンニンと結び付いている。ディレクターのシャルル・シュヴァリエと技術チームは、1995年から再び以前のような作業に戻っており、決して妥協を許さない厳しいセレクションを行っている。

ベタンヌ&ドゥソーヴも五ツ星で「ポイヤックの至高のクリュ。ラフィットの他に並ぶもののないフィネスは、アペラシオン北部の石灰質の底層の上に広がる砂利質に由来しており、これが永遠にラトゥールとラフィットを区別する違いである。果実味という通常の回年とは全く正反対のヒマラヤ杉やグラファイトといった信じられないアロマが現れる。そのテクスチャは世界の他のどの場所でも生み出す事は不可能で、特にタンニンはドライだが柔らかく、そこが耽美主義者のワインである」と大絶賛!

「シャトー・ラフィットの不朽の栄光を誰もが無視する事はできない。1855年の格付第一級の首位の座を一度たりとも譲り渡したことのないこのシャトーは、常にエレガントさが最初に出るそのタイルは、ほとんど変わることがない。エレガントさとフィネス、そしてもちろん長く瓶熟する能力。これがラフィットの真髄である。」とJ.ローサ氏。


シャトー・ラフィット・ロートシルト 2015年

ここ数年は例年のごとく、初冬は暖かく乾燥した天候が続き、1月も終わりに近づく頃、雨が降り始めるとともに適度な寒さが訪れる傾向にあります。萌芽は平年どおり4月初旬に始まりました。水分を十分に補充できる環境と温暖な天候に恵まれたことにより、ブドウは瞬く間に生育します。6月、開花は早期かつ均質に進み、収穫を待たずして有望ヴィンテージへの期待が高まりました。

大海と河口は厳しい夏の暑さも和らげてくれました。水分ストレスは高めではありましたが、8月の降雨のおかげで果実着色に必要とされる冷涼さが補われ、結果、完璧な成熟を得ることができました。すべての条件が理想的にととのった中で収穫を迎え、各区画、ベストな状態で果実を収穫することができています。

テイスティングコメント(ボトリング時):外観は極めて暗い色調、いまだ十分な若さを象徴する紫色の光沢。瓶詰めから数ヶ月しか経っていないワインにありがちな、まだまだ控えめな香り。すでにこの段階から上質な深みと高い複雑性を感じさせます。香りに関しては、樽香は完全に溶け込んでおり、新鮮なイチゴとタバコのノートが香ります。アタックにはかなりの力強さと同時にしなやかさがみられます。風味は昇り昇って・・・極めてハイレベルなステージまでゆっくりと昇っていきます。アグレッシブな面は一切なく、完璧な調和を描きながら余韻の長い後味へと続きます。現時点ではこのラフィットに潜むポテンシャルのごくわずかしか堪能できません。あと数年の忍耐が求められます。