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シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 2015 格付2級

酸味
甘み
ボディ

TERRADA WINEからのコメント

メドック格付け2級。シャトー・ラトゥールに隣接した恵まれた立地に位置しスーパーセカンドの中でも随一の人気を誇る人気シャトー。「ポイヤックの貴婦人」と言われるそのワインは、しなやかな果実味とまろやかできめ細かいタンニン、上品なフィネスと長い余韻が特徴。

商品説明

才能豊かなメイ=エリアーヌ・ド・ランクザンのひらめきあるリーダーシップによって1980年代初頭からは大幅によくなっており、今では一貫して秀逸なワインとなっており、ヴィンテージによっては一級の品質を示すこともあるが、価格は一級よりかなり安いので、良好なお値打ち品であることに間違いはない。また、一般的に寿命が長く、ヴィンテージの状態を問わず特筆に価するほど一貫性がある。現在、ピション・ドングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ピション=ラランド)は間違いなく最も人気が高く、1978年以降ポイヤックで最も一貫して輝かしいワインとなっている。

1961年以降、大変な成功を収めてきたが、1970年代後半から1980年代前半にかけ て、ランクザン夫人(彼女は同業者から親しみをこめて「女将」と呼ばれている) のエネルギッシュな指揮のもとで品質が劇的に向上したのは疑う余地のないことである。ワインのつくりは知的で、暗い色をしており、しなやかで、フルーティで、若い うちから飲めるほどなめらか。マルゴーのパルメとともに、メドックでは最もよ く知られたメルロのブレンド比率が非常に高いシャトーの一つという特異性があ るのだが、それでもピション=ラランドは10〜20年は上品に熟成できるだけのタンニン と深みとコクがある。メルロの比率の高さ(35%)が、ワインのやわらかく、肉付きのよい特徴に一役買っている事は間違いない。このシャトーは、かつてはピション=ロングヴィルという1つのシャトーの一部分だった。分割されたのは1850年で、ランクザン婦人の父エドゥアール・ミアイユが購入したのは1924年のことだが、現在の名声を築いたのは娘のほうだ。1980年代にはかなりの投資が行われ、1980年には発酵室が、1988年には新しい樽熟成のためのセラーとテイスティング・ルーム(お隣のシャトー・ラトゥールの壮観な眺め付き)が新しくつくられた。シャトーの改修が完了したのは1990年のことで、今では樽貯蔵室の上に立派な博物館もできている。ランクザン夫人もピション=ロングヴィル・バロンの筋向いにあるこのシャトーに住んでいる。畑はポイヤックとサン=ジュリアンの両方にまたがっており、ピション=ラランドのしなやかなスタイルはそのサン=ジュリアン側の性質によるとされることが多い。

ル・クラスマンは、「隣同士だが、2つのピションが似ることは決してない。シャトー・ピション・ロングヴィルは、いつの時代もカベルネ・ソーヴィニヨン優位の栽培だった。これに対して、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、カベルネ・フランが“フィネス”、メルロとプティ・ヴェルドが“力強さと柔らかな厚み”をもたらす、かつてのメドックの栽培比率の方を好んでいる。ピション・ラランドは、若いうちから飲み心地がよく、フルーティで、魅力的なポイヤックを造りだしている。このシャトーで15年前から続いている模範的な作業によって、その魅力と飲みやすさを保持したままクリュの深みを増すことに成功している。セカンドワインのレゼルヴ・ド・ラ・コンテスは、良年のヴィンテージはどれもまろやかでハーモニーがある。」


シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 2015年

ポイヤック格付の中でも一級シャトーと肩を並べる大人気格付け。