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シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 2012年 メドック格付第2級

酸味
甘み
ボディ

TERRADA WINEからのコメント

メドック格付け2級。味わいでは1級にも引けを取らず、サンジュリアンの王と言われるスーパーセカンドの筆頭でこの地区では最も高い評価を受けている。全てが高水準な卓越したバランスとサンジュリアンながらポイヤック的な厚みを持ち合わせたスタイル。

商品説明

厳しい評価で知られる、ル・クラスマン誌は、

サン・ジュリアン北部の最上の砂礫土壌にあるこのシャトーは、とりわけ著名なシャトー・ラトゥールと境を接し、特異なミクロ・クリマを共有する畑を含んでいる。主としてこの畑から造られる偉大なワインは、並の年でさえ、感動的な青黒い色調を帯びている。

そのブーケは複雑さにおいて全てのサン・ジュリアンをしのぎ、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で最高に繊細なアロマを放つニュアンスのある高貴な味わいで、少なくともラトゥールと同じくらいはボディに骨格がある。

1970年代からクリュの出来は例外なく安定している。ミシェル・ドゥロンから息子のジャン・ユベールに引き継がれた時も、流れが変わることも、不安定になる事もワインのエレガントさが後退することも全くなかった。

ヒュー・ジョンソン氏は、

「レオヴィルを名乗る葡萄畑のうち最大区画。他をひるませるほどの高い評価を得ている。生真面目で力があり、様々な要素がうまく組み合わさった、エレガントなワイン。不滅の構造をもつ同じく傑出したクロ・デュ・マルキ」として最高の賞賛を残し★★★★四ツ星!

ロバート・パーカー氏は、

レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサン・ジュリアンの王であり、ボルドーでも数少ない、毎年無条件で買うことの出来る格付けシャトーの1つだ。

一貫して一級並みの品質となっており、1980年代、1990年代の成績は注目すべきものだった。最近ではよりエレガントなスタイルに向かうようになっているが、特徴的な豊かさ、深み、構造、完璧に近いつりあいを保っている。サン・ジュリアンではもっとも高価なワインだが、それでも価格は許容範囲にとどまっている。

投機家好みのワインではないのでオークションで見かけることは滅多にないが、消費者のレベルでみれば、一級ワインほど高価ではないのに品質はしばしば一級相当である。セカンドワインのクロ・デュ・マルキも優良であり、最良のヴィンテージには三級や四級のワインに引けをとらない。

レオヴィル=ラス・カーズは疑いもなく偉大な名前であり、偉大なボルドー・ワインの1つである。

ラトゥールに隣接する40haを超える主要なブドウ畑は、絵のように美しく、囲いがあって、このワインのラベルにも描かれている。

ここはボルドーでも最大級で、ワインの品質にかける入念さや熱心さでは、ここにひけをとらないシャトーはいくつかあるにしても、このシャトーを凌ぐものは皆無である。

サン=ジュリアンにおける主要なライバルであるデュクリュ=ボーカイユーと比較すると、レオヴィル・ラス・カーズのワインは、色合いがわずかに暗く、よりタンニンが多く、よりスケールが大きく、凝縮味がより強く、言うまでもなく、長期の貯蔵を念頭に置いてつくられている。

伝統的なワインであり、適度な飲み頃になるまでは10〜15年待てるだけの忍耐力を持ち合わせた事情通向けのワインである。

ボルドー1855年の格付が見直されるようなことがあったら、レオヴィル・ラス・カーズはデュクリュ=ボーカイユのように、今ひょっとするとレオヴィル・バルトンやグリュオー・ラローズも一級への昇格が熱心に支持されることだろう。


シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 2012年

カベルネ・ソーヴィニヨン74%、カベルネ・フラン11%、メルロー15%。